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【決定版】双子クラス分け7つのアプローチ

起きてる時間の多くを過ごす、園や学校。
家の外で学ぶべきことをたくさん吸収してほしいですが、そのために双子のクラス分けをどうすべきかの情報はほとんどなく、悩まれている方も多いと思います。
本記事は「双子・多胎児のクラス分け」を考える際のアプローチのまとめです。

あらすじ

双子・多胎児のクラス分けを考える時の7つのアプローチ

多胎児のクラス分けに関してどちらがよいかというしっかりとした学術的な根拠はありません。
多胎児に関わる機関や専門家が口をそろえて主張しているのは、学校の方針で双子は必ず別/同じクラスにすると決めてしまうのは良くないことで、それぞれの双子・多胎児の状況に合わせて、クラス替えのたび考えるべきだとしています。

双子のクラス分けをどうするか考えるということは、我が家の双子の関係は現在どうあって、どうなってほしいかということを考える良いきっかけになると思います。
このようなことを考えていく上でヒントとなるようなアプローチを紹介したいと思います。

1.多胎児の関係を見つめなおしてみる
2.家と外の様子から判断する

子どもたちがどのぐらい自立/依存しているか?
精神面・社会面でどのぐらいお互いを頼っているか?
家だけではなく、園や学校での様子を知るのは、クラス分けでとても有用な情報になると思います。

「うちの双子」の関係性を知る

一言に「双子」といっても、十組十色の関係性があります。こちらのチェックシートを活用して「我が家の双子・多胎児」の関係性を分析してみましょう!

家での様子と、学校での様子を比べてみる

多胎児同士の関係性は、学校と家では違うこともあります。
自宅では頭を抱えていることも、学校では心配がいらなかったり、反対に、自宅では問題になっていないことも、学校では問題になることもあります。それを知るために、担任の先生に協力してもらい、分析するための調査票がこちらです。
▶︎家の外での様子を知る手がかりになる調査票

3.同じ/違うクラスにする理由をてんびんにかけてみる

クラス分け検討チェックシート

先輩多胎ママたちの生の声や、学術研究を参考にしたタタイマムオリジナルのクラス分け検討シートでは、同じクラスにする理由と違うクラスにする理由を「子どもの理由」「親の理由」「園・学校の理由」に分けて、たくさん列挙しています。重要視する項目にチェックしていくと、どうすべきか方向性が見えてくるでしょう。

4.タイミングをはかる

幼稚園や保育園の頃は社会的、感情的な成長に重点が置かれる時期です。どのタイミングで別々のクラスにするかは、心の成熟度によります。
もし子どもたちにとって別々に過ごすことがトラウマになりそうだったらまだ早いと考え、感情のコントロールがついて自立心が育つ基盤ができるのを待ってもいいかもしれません。一般的にこの準備ができるのは4歳以上だそうです。
3〜4歳ぐらいになると、自分の意思表示ができるようになり、イヤイヤ期も落ち着いて自立してきますが、この時期に力関係ははっきりしていない多胎児の場合は、同じクラスでもあまり困ったことにはならないようです。
しかし、常に先にとってしまう方が決まっているような力関係がはっきりしている場合は、強い子とおとなしい子という関係に落ち着いてしまう場合があり、このような場合は別々にしてあげた方が、強い子はもう一方に関わろうとする力を他のことに向けることができ、おとなしい子も自分のペースで周囲を関わることができます。

5.個別に考慮すべきこと

単胎児と同様ですが、個別に配慮すべき事情がある場合には、なんらかの対策やサポートを必要とする場合があり、園や学校側と相談していくことが大切です。
また、療育上の問題はなくても、多胎児同士でいることで不適切な行動が倍増していく双子エスカレート症候群(Twin Escalation Syndrome:TES)なんていう現象もあり、園や学校での様子が激しいとき、2人を別のクラスにすることで落ち着くということはよくあるようです。

三つ子以上の場合

また、三つ子以上の場合は子どもたちの組み合わせの選択肢も増え、悩みも複雑です。
同じクラスで3人もいると、うちの子の割合が色濃くなってしまうし、分けるにしてもどう分けるのか悩みますね。特に三つ子で2クラスだったりすると、初年度は子Aと子Bが同じクラスで子Cが別、次のクラス替えの時には別の組み合わせにするという方法もありますが、三つ子の中に違う性別の子がいる場合は⑥の性別を考慮して、高学年のときに男女が同じクラスの組み合わせにならないように配慮して組み合わせを考えてもいいかもしれません。

修正月齢で就学するという選択肢も

また、早産で早生まれになった子に関係しますが、予定日よりも早く産まれたことにより学年が1つ上がってしまった場合は、学年を1つ遅らせるということも制度上は可能です。(日本国内では学年を遅らせる選択をする方は多くないようですが、悩んでいる方は多く、ご経験がある方いらっしゃいましたら、体験談をお寄せ頂けますと幸いです。)

6.性別を考慮する

一般的に女児は男児よりも、一卵性は二卵性よりも親密な関係にあるといいますが、もちろん例外も多いです。
多胎児の成長の差は小学校に入る時と思春期に目立ちやすくなるといいますが、これは男女の双子の時により顕著です。女の子の方が、二次性徴が早く、肉体的にも精神的にも早く思春期を迎えるため、男の子に対してお母さんのような態度になってしまいがちで、これは年頃の男の子にとって、とてもいまいましいことに感じられるようです。

7.子どもたちと相談する

まだ、子どもたちが幼いと親が考えて決める必要がありますが、話がしっかりできるぐらい大きくなれば子どもたちの考えや意見が決定打になるかもしれません。そして、当事者が一緒に考えるとで、自分たちの関係を考えるきっけにもなります。

参考文献
Anne Thomas, Tamba Honorary(2010)『Consultant for Primary School Education』Tamba
DARA LOVITZ (2018)『TWINSIGHT A Guide to Raising Emotionally Healthy Twins』FAMILUS
エリザベス・ブライアン著(1992)『ふたご・みつごの発育と育て方』(ツインマザースクラブ訳)ビネルバ出版

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この記事を書いた人

双子ちゃん、三つ子ちゃん、四つ子ちゃん…
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