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【6〜9歳】子どもを理解し、イライラを解決【イライラママを卒業したい!】

連載「イライラママを卒業したい!セーブ・ザ・チルドレンからの処方箋」より、6〜9歳の子どもの考え方・感じ方をピックアップしてお伝えします。
この時期の子どもの考え方や感じ方、そしてこの時期の親の困り事をを理解することで、イライラせずに課題を解決することを目指す記事です。

あらすじ

6〜9歳の子どもを理解してイライラを解決!


この時期の子どもの考え方・感じ方は、一人一人の気質が大きく関係します。
気質とは、生まれ持った考え方・感じ方です。
いつも動き回っている活動的な気質を持った子を、物静かな子にすることはできません。
新しい環境にストレスを感じやすい気質を持った子に、「早く学校に慣れなさい」と言っても、できません。
「我が子の気質」を理解することで、子どもの個性を尊重し、イライラや親子の衝突を抑えることができます。

7つの指標でみる気質

ここではお子様の気質を7つの指標で読みとります。

活動的かどうか?

活動的な子は、ほとんどいつも「走りたい」「飛び跳ねたい」「高いところに登りたい」と感じながら過ごしています。じっと座っていることはめったにありません。いつも動いています。
一方、活動的ではない子は、静かな遊びを好み、長時間、本を眺めていたり、パズルをしたりするのが好きです。
両者の中ほどに位置する子どももいます。

規則的かどうか?

予想しやすいリズムを持っている子は、空腹になる時間や、就寝、起床、トイレにいくのもだいたい同じ時間です。
一方、リズムが変則的な子は、ある日早起きでも、次の日は寝坊したり、空腹になる時間や感覚も一定ではありません。
両者の中ほどに位置する子どももいます

適応性が高いかどうか?

適応性が高い子は、人なつっこく、知らない人に微笑み、初対面の友だちの遊びに入れてもらい、初めての食べ物を試したがり、初めての場所に行くのを楽しいと感じます。
一方、しり込みする子は、知らない人からは遠ざかり、初対面の友だちの輪に入るのに時間がかかります。初めての食べ物は吐き出し、初めての場所に行くことを嫌がったりします。
両者の中ほどに位置する子どももいます

すぐ慣れるかどうか?

すぐなれる子は、新しい日課や、場所、初対面の人、初めての食べ物にすぐなれます。
一方、新生活に順応するのに時間のかかる子もいます。
両者の中ほどに位置する子どももいます

気移りしやすいかどうか

気移りしやすい子は、今何が見えたか、聞こえたかによって興味が次々に変わります。注意がそれやすく、課題を終えるのに時間がかかります。気分転換を助けるのは簡単です。
一方、集中しやすい子は、長い時間ずっと本を読んだりすることができます。注意を他にそらすことは容易ではありません。
両者の中ほどに位置する子どももいます

根気があるかどうか

根気のある子は、難しい課題にも、終えるまで取り組み続けます。目標を胸に抱き、達成できるまで努力を続けます。失敗しても諦めません。やりたいことをやめるように説得するのは簡単ではありません。
一方、すぐに切り替える子は、パズルがすぐに解けないと興味を失ったり、木から落ちたら木登りをやめます。してほしくないことをやめるように説得するのが容易です。
両者の中ほどに位置する子どももいます

感情が強いかどうか

感情的な子は、パズルができないと、叫んでピースを投げたり…強烈に怒ったり、悲しんだり、喜んだり、嬉しそうにしたり、気持ちがわかりやすいです。
一方、感情を表に出しにくい子は静かに泣き、黙って微笑みます。気持ちがわかりにくいです。
両者の中ほどに位置する子どももいます

上記の7つの項目に対し、4段階で評価してみましょう。

気質がプラスに働く場面、そうではない場面を考えてみる

お子様の気質を客観的に評価した後はその気質がプラスに働く場面、そうではない場面を考えてみましょう。
1つの例として、私自身が長男・太郎くん(仮称)の場合を考えてみたものを紹介します。

例:太郎くんの気質評価

  1. 活動的かどうか?→3/4
    外遊びが好きで、動いていることが多いですが、工作など静かに夢中になっていることもある。
  2. 規則的かどうか?→4/4
    ほとんど就寝・起床・食事の時間が一緒。親の都合で寝るのが遅くなったりしても、翌日にはリセットされている印象。
  3. 適応性が高いかどうか?→3/4
    基本的に新しい友だちともすぐ遊び、新しい場所に行くのを喜び、新しい食べ物にも挑戦するが、たまに例外もある。
  4. すぐ慣れるかどうか?→4/4
    3回の転居で、その度転園や習い事も変わったりしているが「慣れない」を理由に苦労したことがない。
  5. 気移りしやすいかどうか?→3/4
    すぐ気移りしやすいというほど扱いやすくもなく、凄く集中型というわけでもない。どちらかと言えば気移りしやすい気がする。
  6. 根気があるかどうか?→2/4
    1回で諦めるというほど、さっぱりしていないが、鉄棒など3・4回できないと諦めている姿をみる。
  7. 感情が強いかどうか?→3/4
    「とても感情的!」ではないが、喜んだり、悲しんだり、怖がったり、驚いたり…気持ちがわかりやすい。

例:太郎くんの気質がプラスに働く時と、そうでない時

  • プラスに働く場合
    新しい場所や食に興味があり、新しい環境にも適応しやすい。
    小学校に上がっても、新生活をすぐに楽しめそう。
    規則正しい生活は、心身の健康にも良さそう。
  • プラスに働かない場合
    難しい課題に直面した時に、諦めやすい気質なので、挫折しやすいかも。
    災害などやむ終えない理由で、規則正しい生活が阻害されてしまうと、人一倍ストレスを感じるかも。
    感情が出やすいので、友人と衝突しやすいかも。

ママとの「相性」は?

子どもの気質について理解を深めたら
さらに、ご自身の気質も分析してみましょう
本をゆっくり静かに読むのが大好きな気質を持ったママにとって、家で活発に動き回るお子様は「お行儀が悪い」と感じるかもしれません。
しかし、これは気質の違いによるもの。
お互いの気質を理解することで、親子の衝突を防ぐことができます。

  • 子どもと私が違う点
  • 相違点が衝突に発展しかねない場合
  • 子どもと私が共通している点
  • 共通点をいい親子関係に役立てる方法

を考えてみましょう。
それがこの時期のお子様との良い関係を作っていくための方法です。

この時期の育児の困りごとと

お子様は小学生になり、友だちとの交友関係がどんどん重要なものになります。
親は子どもがだんだん思い通りにならなくなってきたことを不安に思ったり、家庭の外で受けてくる影響を心配します。
でもこれは子どもの発達にとって必要で、大切なことです。子どもは自分以外の人たちについて多くのことを学び、それ以上に自分自身について知ります。
この段階にきて、子どもは生まれて初めて、とても複雑な問題を解決しなければならなくなります。

  • 友だちと意見が合わなくてもコミュニケーションをとる方法
  • 自分を守る方法
  • 友だちを裏切らないようにする方法
  • 意地悪をされても、自分は優しい子でいる方法 など

お子様との強い信頼関係を築くために、あなたがしてきた全てのことが、この段階にきて、難しい場面に直面したお子様に強さを与えるはずです。
子どもは人間関係を理解しはじめたばかりの初心者。私たちと同じような問題を抱えていても、私たちがわかることの全てを子どもがわかるわけではありません。
子どもたちは試したり、失敗したり、成功したりするうちに、他の人のことや自分自身について色々なことを学びます。
「自分はいい子で、優しく、賢い」という自己像を持っている子はそうでない子よりも、上手に物事を判断できるようになります。
親に支えられ、受け入れられていると感じている子どもはそうでない子よりも、アドバイスや手助けを親に求めることが多くなります。
攻撃や暴力に頼ったりせずに、対立や怒り、ストレスに対処する親の姿を見ている子どもは、そうでない子どもよりも自分の身に起きた衝突の場面をうまく乗り越える可能性があります。
相手を尊重しながら話を聴き、コミュニケーションをとり、人と接する方法を親から学んでいる子どもはそうでない子どもよりも、仲間や教師に対してもそれと同じような態度をとれるようになります。
この段階での親の大きな仕事は子どもを支え、導くことです。子どもは私たちが手本であり、また人生の案内役だと思っています。将来我が子になってもらいたいと思うような人間に、私たち自身がならなければなりません。

この時期のイライラを解消しよう!

子どもが学校で喧嘩し、お友だちを叩いてしまったと先生から連絡がありました。先生から連絡がくることは初めてで、しかも我が子が手をあげてしまったと聞き、驚き、悲しく、怒りも込み上げてきました。
「今日、お友だちを叩いたんだって!?」と強い口調で問い詰めてしまうことがあるかもしれません。
そんな時はこの時期の発達段階を思い出してみましょう。子どもたちは人間関係についての複雑な問題に直面しはじめたばかりの初心者です。親は自身の行動で、この複雑な問題を解決するための見本を示すことができます。
それを理解していれば…
「どうして叩いてしまったの?」と思いやる姿
「〜と言われて嫌だったんだね」と相手を理解する姿を示すことができるでしょう。
「嫌なことを言われたら、叩いてもいいのかな?」
「違うよね。それなら、どうしたら良かったかな?」
「そうだね。今からできることは?」
…と、自分の犯した間違いを償う方法について一緒に考え、誠実さを保つ方法や、心から謝罪する方法を示すことができるでしょう。
逆の立場で、子どもがお友だちに叩かれたと泣いて帰ってくることもあるかもしれません。心配で、怖くて、我が子に手をあげた相手に怒りが込み上げてきました。
こんな時にも、親は自身の行動で、複雑な問題を解決するための見本を示すことができます。
子どもを思いやり、無条件の愛を伝え、理解を示し、どうして叩かれてしまったか?叩かれずにすむ方法がなかったか?を共に考え、示すことができます。
もし、お子様にも人を傷つけてしまった点があったのであれば、それに気づく方法を示し、違いを償う方法について一緒に考え、誠実さを保つ方法や、心から謝罪する方法を示すことができるでしょう。

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この記事を書いた人

プチプラと時短が大好き♡
元幼児教育講師、現役保育士。
三つ子を含む4児母です。
休日の楽しみは、子連れお出かけ!
ストレスフリーに遊べる広々とした公園が気に入っています。

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