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うちの子遅れてるかも?作業療法士ママが発達相談してみたレポート【3歳児】

もしかしてうちの子、発達遅れてるかな?
障害があったらどうしよう

と感じたことはありませんか?
多胎児は、小さく生まれることや、比べる対象が近くにいるため、発達について不安を抱えている方も多いかと思います。
そんな悩みをお持ちの方参考になればと思い、私の発達相談の経験を、双子のママとして、また作業療法士として、紹介したいと思います。

あらすじ

発達の捉え方

発達障害と発達遅滞

発達障害とは
胎児期から18歳頃までの発達期に受けた障害が、気質的なものであれ環境的なものであれ、個人の一生に渡わたって、成長や成熟のさまざまな能力に影響を及ぼす場合をいう。また、発達期にあるものでも発達を妨げていなければ発達障害とはいわない。

【出典】作業療法学全書,第6巻,改訂第2版

そのため、多くの方が心配する発達の遅れは、障害ではなく、発達遅滞といいます。

作業療法士としての発達の捉え方

作業療法士とは言っても、私は、発達分野の専門ではないため、発達分野の作業療法の詳細については書きません。ですが、一般的な捉え方として、発達に遅れがあっても障害が固定化せず、社会的弊害にならなければ、障害ではなく、個性として捉えます。
また、発達遅滞の治療には、早期から取り組んだ方が良いとされています。
一概には言えませんが、発達遅滞は、早期からその子の苦手を理解し、練習、克服、対策を検討していけば、社会生活の大きな弊害になることはありません。
そのためにも、早期から現状を理解することが必要だと思っています。

発達相談までの経緯

息子の場合、1歳半健診、3歳児健診ともに「ゆっくりではあるが、大きな発達の遅れはみられない」という判断でした。
しかし、私は発達相談を希望しました。それは、現状をしっかり理解したかったからです。
市町村により幅や取り組みは異なりますが、健診では、明らかな発達の遅れをはじき出すため、軽度の遅れやグレーゾーンは見過ごされることがあります。しかし、この軽度やグレーゾーン(境界線)であることを知ることが、子どもにとっても親にとってもとても重要だと思っています。
グレーゾーンの子どもたちは、難しいことがあっても、正常に発達している子達と同じようにできるはずだと思われ、扱われることがあります。それは、子どもにとっては、とてもストレスだと思います。

息子の遅れを感じたポイント

  • 会話はできるが、言語指示に対する理解が低い
  • 注意が散漫しやすい
  • 3歳過ぎてもトイレに座っておしっこが出ない
  • 手先を使うことが苦手
  • 足指が上手く使えず、動作が不安定

ポイントとしては上記ですが、これにより様々な場面で遅れを感じました。
ここまで分かっているのに、なぜあえて発達相談を受けたのか?それは、多胎児だからこそ、1対1でしっかり向き合って評価することができなかったからです。

知能検査について

発達相談では、知能検査を行いました。息子は「田中ビネー式知能検査」というものを行いました。
3歳児健診でも一部同様のものを行っています。
内容はこの年齢だと、色の見分け、動物の見分け、大きさの比較、二語分・単語の復唱、物の名前や使い方、線をひく、円を描く、2ピース3ピースのパズル、積み木でトンネルを作る、簡単な指示への理解などでした。
上記検査で精神年齢や、問題に取り組む姿勢、集中力等を評価します。
精神年齢は、〇歳〇ヶ月レベルという感じで出し、そこからIQを算出します。

IQ20未満最重度精神遅滞
IQ20~35程度重度精神遅滞
IQ35~50程度中等度精神遅滞
IQ50~70程度軽度精神遅滞
IQ70以上85未満境界域精神遅滞(グレーゾーン)

息子は3歳6ヶ月で、精神年齢2歳7ヶ月、IQはグレーゾーン、約1年の遅れでした。

発達検査後に思うこと

発達相談を受ける前から、1年程度の遅れがあるだろうと感じていました。しかし、実際に数値として見ることができたことで、自分たちの心に余裕を持つことができました。
「オムツなんてまだまだ取れなくたっていいじゃん、むしろ、3歳の子どもたちの中でよく頑張ってるな」と。
幸い、保育園は理解があり、無理なことを叱ったりする所ではありません。しかし、場所によっては年齢で、これはできるはずだと決めつけ、本人には難しいことを出来ないと叱られるということがあるかもしれません。
現状を知ることで、不安に思う方もいるかもしれませんが、私は、苦手を知ること、その苦手を家族に共有できたことを良かったと思っています。現状が分かれば、成長がわかります。苦手が分かれば、そこを丁寧に教えていけばいい、対策を考えていけばいいのです。
そして、約1年程度の知的な遅れ、グレーゾーンは、健診では問題ないと言われることもあります。大きな問題はありませんが、気になっている方は、もやもやした気持ちで過ごすより、相談してみても良いかと思います。

多胎児だからこそ

私の経験について書いてきましたが、多胎児だからこそ、子どもの現状を知ってほしいと思います。
多胎児は、1対1で関わることが難しく、何となく理解していても、全てを把握するのはとても難しいことだ思います。一卵性の双子と言えども、出産時の状況、成長は異なります。それなのに、近くに比較対象がいるからこそ、発達が速い子の方が正常、同じようにできて当たり前、という考えが、いつの間にか子どもに無理なことをさせてしまうかもしれません。
発達について、不安がある方は参考にして頂けたらと思います。


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この記事を書いた人

5歳の双子、2歳の女の子、0歳の女の子の4人の母です。
子どもたちが喜ぶ物を作ったり、一緒に遊べるものを考えたり、企画することが好きです。
主にインスタグラムを通して、多くの双子仲間と出会ってきました。
多胎育児での苦労や、多胎育児ならではの楽しみを、多胎育児中、妊娠中の方たちだけではなく、多くの方に多胎育児の情報を発信、共有したいと思っています。

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