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Dr.Tamacoに聞いた!多胎児の性教育について(中編)

前編では「プライベートゾーン」を教える大切さをDr.Tamacoにお伺いしました。中編では多胎ママたちならではの悩みや質問に答えて頂きたいと思います。

\Dr.Tamacoに聞く!多胎児の性教育

Dr.Tamaco

Dr.keiko Kawashima
順天堂大学病院麻酔科・ペインクリニック非常勤医
Beauty Body Worker
2児の母

あらすじ

互いのプライベートゾーンを見せ合って遊んでいます

お風呂前後は裸で遊びあい、お互いのおまたを見せあっています。プライベートゾーンの話は絵本で読み聞かせをしていますが、将来が不安です。

ーー何に対しての不安なのか・・というのが書かれていなかったのですが・・

Dr.Tamaco:大人になっても見せあってしまったらという事を不安に思われておられますか?でも私も人のおまたとか胸とか気になりますよ。

ーーわかります。温泉とか行くと変な意味ではなく、ふと見てしまう事とかありますよね。

Dr.Tamaco:デンマークの学校の図書館前にある壁に、さまざまな女性器だけが載っているポスターが貼ってあるそうです。

子供の「知りたい」や好奇心は止められないし、性にだけストップをかけることもおかしなこと。

デンマークはポジティブタッチという考え方のもと、包み隠さず大切な性の話をしています。

オランダでは、図書館には男女の性行為中の写真や大人のおもちゃの写真などが載っている本が置いてあるそうで、これは悩みを持った時に自分たちで解決していくための情報収集の仕方や自分の気持ちと向き合い、相手を尊重し、意思決定をする方法などを学ぶためのもの。

包み隠さない性教育こそが、オープンマインドという概念から、苦しい事や辛い事はなんでも相談できるという事を子ども達へのメッセージとして伝えているといいます。

女性器が気になるのは当然!ちなみに私は自分の陰部に毛が生え始めた時、どうなっているのか気になりすぎて毎日鏡で自分の大事な所を見ていました。その時、他の人はどうなっているんだろう?と思い、兄の部屋のエロ本を拝借し見てみましたが大事な所はモザイクがかかっており見ることが出来ませんでした。

そのくらい、子どもたちは純粋に違うものが気になるんですよね。だから、デンマークみたいにそんなポスターが貼ってあったりしたら、自分との違いを見ることができていいなぁ!と思いました。

でも、自分の大事な所を例え家族であっても自分じゃない人に見せるのはダメなのよとお話しましょう。

自分の体は自分のもの。気になることがあったらママに聞いてね!一緒に気になることを解決していこう!と話したり、一緒に図書館に行って調べてみよう!とか、お家にある本に書いてあれば(解剖の教科書にはリアルな絵が描いてあります)、それを見てみよう!と言って一緒に悩みや疑問を解決していくことで、疑問の解決方法も学ぶことができ、一石二鳥なんです!

例えば、それをお友だちとやり合っちゃったりとか、そういうことに繋がらないようにした方が良いので。プライベートゾーンを教えるための本は読み聞かせている・・読んでるだけだと伝わっていないのかもしれません。
大事なところはここなんだよ、で終わっているとそこだけしか覚えない。プライベートゾーンを覚えた先に何があるのかっていうことまで伝えないと、分かりづらいのかもしれないですよね、子どもたちには。

ーーその先まで伝えていかいといけないんですね。確かに、読んだだけでこちらも満足してしまいます。プライベートゾーンを教えたぞ!って。でも、子どもはそれだけじゃわからないんですよね。ただ「絵本を読んでもらった」で終わりそうなので。

Dr.Tamaco:そうなんですよ。例えばプライベートゾーンを人に見せてしまった場合どうなるかっていうと、ママやパパがいないところで学校の先生にちょっと見せてって言われて見せた場合、次はちょっと胸を触らせてとか、パンツの中に手を入れさせてとかって言われる事はとっても変なことなんだってことを教えなくちゃいけないんですよ。

「それをされて、〇〇ちゃんはハッピーな気持ちになる?」って聞いたらならないって答えると思うんですよね。
「ハッピーにならないことってやっていいことだっけ?」と聞くと、「ダメ」と言うと思うので。

そういう感じで、自分がハッピーになるかどうかっていう質問をしていくと子どもって良いか悪いかがわかってくるので、人のスカートをめくったりとか、いきなり胸を触ったりとかしないよ、だって自分がハッピーにならないことを人にしちゃいけないよねって話をする。

例えば、作り話でも良いんですよ。「ママは小学校のころ、おうちに帰る時に通る公園に毎日いるおじさんから話しかけられて、飴をあげるからちょっとおいでって言われて、ママは飴が大好きだったからついていったら突然抱きしめられて凄く怖かったの!」とか。

知らない人とか変な人についていっちゃいけないよって言われても、変な人って誰?ってなっちゃうので。

そういう話をしてあげることによって、「じゃあどうすればよいの?」となったら、「プライベートゾーンを覚えたでしょう?あれはそういうことをされないためにママはずっと言ってるんだよ」って事を伝える。
戦争しちゃいけないって言われても、なんで戦争しちゃいけないのかってなるのと一緒で、具体的に話してあげないとわからない。

トイトレ中。互いのトイレを見たがります

トイトレ中のミックスツインズですが、お互いのトイレを見たがります。

Dr.Tamaco:トイレ、見たいですよね。私も友達のトイレが気になって覗いたことがあります。

ーーえ?!?!!?

Dr.Tamaco:あるんです…(笑)これはやはり、プライベートな空間というのはトイレも一緒なので、今までお伝えしたことと一緒ですね。
プライベートなことは絶対見ない。うんちとか面白い時期だし、トイレを頑張ってる姿を見て触発されてトイトレ頑張れるってこともあるんですけど、やっぱりプライベートなところなので、入っちゃいけないというのを本人に伝えるのと、プラス、親御さんがトイレのドアを開放して何も言わずにトイレに入ってお世話したりすると思うんですよね。

そこから変えてもらいたくて!

「トイレは一人でするものだから、一緒に誰かと入ってするものじゃないのよ、と話をした上で、でも最初は一人で出来ないからママやパパとか大人の人が一緒に入ってお手伝いをさせてもらうね、でも一人で出来るようになったら、ママもパパも一緒に入らないで一人でしてもらうからね」って事を伝えながらしてほしいです。
「失礼します」って言ってトイレに一緒に入って体を触ってお手伝いをしてあげるってことをしていると「ママとかパパは本当は入らないけど、今は僕が(私が)できないから一緒に入ってくれるだけなのかっていうことを覚えてくれるので、人のものを見たりとかしないようになるはずです。

これはオムツも一緒。オムツを変える時も今はママがおしりを拭いてあげないと、ばい菌がついちゃっておしりが痒くなっちゃたり痛くなっちゃったりするからママがやってあげるけど、本当はあなたの体の大事なところだから、あなたしか触れないのよっていう話をして。だからオムツを触ったり交換する時は「失礼します」って一声や「ちょっとママが触らせてもらいますね」という風に言って、一呼吸一呼吸、ノックするのと同じでオムツ変えの時もそうしてほしいです。

ーーなるほど。多胎児を育てる家族ってこう外出先でトイレに行くとき困るんですよね。特にミックスちゃん。ワンオペだと一人で行かせるのも防犯上怖い、そうなると多目的トイレにみんなで入ろう!ってなったりするんですよね。パパもママも家族全員で多目的トイレに入る、なんてこともあると友達から聞いたこともあります。

Dr.Tamaco:本当だったらパパとママは一緒にして(目の前でして)ほしくないです。でもどうしても難しい場合は、後ろを向いててもらうとか。
「Aちゃんがトイレしてるからみんな後ろ向いてようね」「終わったら声かけてね」などと声かけをする。

ーー多胎児を育てていると(きょうだいがいるご家庭もそうですが)どうしても”ワンオペトイレ”になりがち。後ろを向いてもらうって方法は、目から鱗です。うちの子たちの話になりますが、トイレが怖いから一緒にきて!と、きょうだいで”連れション”するんですよね。。

Dr.Tamaco:怖かったらドアの前にいるからね、ずっとお話しておこうね、なんて声掛けも怖さが半減するので良いと思います。

ーーこれはすぐ我が家も実践します。

双子男子。互いのものを引っ張り合います

男の子の双子です。お互いおちんちんを引っ張り合います。やめさせるべき?

Dr.Tamacoやめさせるべきです。どんなタイミングで引っ張り合っているかはわからないけど、例えばおちんちんをばい菌がついた手で触ると何が起きるかというと「包皮炎」っていっておちんちんの皮の部分が感染によって真っ赤に腫れあがって痛くなります
病院に行って先生に診てもらわなきゃいけなくなるし、お薬を塗るけど治すのにも時間がかかるので、やっぱり自分のおちんちんもそうだけど、人のおちんちんを触ったりするのは清潔ではないのでやめましょうって話をした方がいいですね。

ーー2歳なので話が伝わるかどうか・・ってこともありますが。

Dr.Tamaco:宇宙人ですもんね、2歳。だからばい菌くるよ~とか。
でも私も2歳の男の子に小さい頃からずっとプライベートゾーンの話をしていますけど、最初のころはパパのを引っ張ったり触ったりしましたけど今は全くしないですね。毎日毎日、壊れたスピーカーのように言うしかないです。

ーーありがとうございました!多胎児を育てるママだけではなく、男女のきょうだいを持つママにも参考になったのではないでしょうか。
次回は、「性教育、なにを・いつ・どこまで・どうやって話す?」具体的にどんな風に話をしたら良いのか、即実践できるアドバイスをご紹介します!

次回は「性教育、なにを・いつ・どこまで・どうやって話す?」

後編は、実際におうちでの性教育で「なにを」「いつ」「どこまで」「どうやって」話すのか、即実践できるアドバイスをご紹介します!

\Dr.Tamacoに聞く!多胎児の性教育

Dr.Tamaco

Dr.keiko Kawashima
順天堂大学病院麻酔科・ペインクリニック非常勤医
Beauty Body Worker
2児の母

今回お話をお伺いしたDr.Tamacoこと川島恵子先生のInstagramはこちらから。

文:maco

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この記事を書いた人

9歳のお姉ちゃんと6歳の三卵性三つ子を育てています。
4人が小学生♪全員違うスケジュールをどう管理していくか悩んでいます。試行錯誤して頑張ります!

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