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Dr.Tamacoに聞いた。多胎児の性教育について(後編)

Dr.Tamacoに聞く多胎児の性教育、いよいよ後編!
今回のテーマはズバリ「性教育、なにを・いつ・どこまで・どうやって話すか」です。

\Dr.Tamacoに聞く!多胎児の性教育

Dr.Tamaco

Dr.keiko Kawashima
順天堂大学病院麻酔科・ペインクリニック非常勤医
Beauty Body Worker
2児の母

あらすじ

親は性教育についてどう話す?具体的に教えて

親は性教育についてなにをどこまで話せばよいのでしょうか?また、具体的な話し方や例文も伺いたいです。

ーー適切なタイミングや伝え方、どこまで具体的に話すべきか…という質問が多く来ています。

Dr.Tamaco:幼児から性教育(プライベートゾーンのことなど)をしてきた上での、もっと踏み込んだ話なのか、それとも例えば娘さんが突然「〇〇くんと手をつないだんだよね」みたいな話を聞いたママが少し焦って書いた質問なのかにもよるんですけど、なんで10歳ぐらいまでに性教育の話を終えた方がいいのかというと、子どもって3歳くらいから自分の体の事について興味を持ち始めて、その興味の対象がうんちだったりおちんちんだったりするから、みんな口に出して走り回ったりするんです。

その時期を超えると今度はだんだん自分の体の変化で第一思春期が来るんですよね。(生理や精通が始まる)
大体お母さんが心配し始めるのって小学校高学年や中学生くらいなんですけど、それくらいの時期って親子で話す機会ってすごい減ってると思うんです。時間的に、部活や習い事をしたりで。

部活、習い事、塾などで時間を取られると家に帰ってきたらご飯食べてお風呂入って寝る!みたいな生活になると思うのです。朝も6時半に起きたらご飯を食べて学校送りだす、土日は友だちと出かけたりしちゃうと、もう親と全然喋る時間がない、みたいな。

そんな感じになるので突然「ちょっとママ、今日はセックスについて話すから、あな達ここに座って話を聞きなさい」なんて言い出しても「は?キモい」みたいな感じで全然聞かないと思うんですよ。

なので、幼児期からいっぱいいっぱい話して親子の絆を深めていって、どんなことも親に相談できるって関係性を作るためにも幼少期からの性教育ってとても大事なんですよ。

じゃあ、どうやって話していいのかわからないってなる人もきっと多いと思うんですよね。あとはもうそういう「セックス」ってワードをいうだけでもものすごい勇気のいるママもいると思うし。

プライベートゾーンの話ぐらいはしている、でもそれ以外の話はしていないとかだったら、「そろそろ、あなたたちの体の変化がある時期だから、先にそれだけ話しておくわね」みたいな感じで話し始めると良いですね。

女の子は生理の話から。男の子なら精通の話やマスターベーションの話

女の子なら、まずは生理の話から。男の子なら精通の話やマスターベーションの話などを伝えておくと良いです。(ちなみに優しい男の子に育って欲しいのであれば、女性の生理の話は必ず男の子にしてほしいですね。男の子になくて女の子側からは理解してほしい事であり、そこを理解して優しい声掛けや行動が出来たら花丸じゃないですか。)

パンツに精子がついてしまった時、寝ているときに出ちゃう場合もあるんで、そういう予期せぬ時にそうなったら、親に話せないからどうしよう、隠しちゃえ!って部屋の奥底にしまい込んじゃう子とかいるんですよね。

だからそうならないためにも、どうやってパンツを洗った方がいいのかとか事前に伝えておけば、子どももすんなり「今日パンツに血がついちゃったな、そういえばママが水で洗ってこのかごに入れておいてって言ってたな」などと、自分で処理してくれるようになってきます。

生理と精通に話をするときには体の構造の話をしなくちゃいけないじゃないですか。女性は子宮と卵巣があって、その卵巣から毎月基本的には一つ卵が出ていく。受精っていう精子と卵子が出会ったらお腹の中で10ヵ月間育てると赤ちゃんが埋まれるんだよって話で、そのためにお腹の中でふかふかのベッドで眠れるようにベッドを作り変えておかなくちゃいけないんだよねって話になって、だから毎月1週間くらい生理っていってベッドを綺麗にするために使わなかったベッドが体の外に流れてくるようになるんだよって話をする。

多分それってママが経験してきたことだから子どもに伝えやすいと思うんですよね。

それって女の子にも男の子にもした方が良くて、優しい男の子になってほいいじゃないですか、ママ的には。
月に一回の生理って女性のホルモンって凄くアップダウンが激しいから気持ちもアップダウンしてイライラしやすかったり、お腹や頭が痛くなったり、身体がだるくなったりするじゃないですか。
そういう時はちゃんとそれを子どもに伝えた方が良いです。

「ママ、今生理だからイライラしちゃうんだよね」とか「お腹がいたいんだよね」とか。そうすると「ママって月に一回そういう時があるんだな」って子どももわかってくる。
そういう時は「ちょっと優しくしてほしいんだよね」みたいなことを伝えておくと男の子も女の人って毎月大変なんだな、そういう時優しくしてあげたらママ喜んでくれたな、みたいな。

そうすると自分に彼女ができた時にも生理の事がわかってる男子は優しくしてあげられるんですよね。それってすごいハッピーの連鎖じゃないですか。なので男の子にも生理の話は必ずしてあげてくださいって話を私はいつもしているんです。

そんな話をしたうえで、生理や精通がくるってことは赤ちゃんができる体になっていくってことだから、それが子どもと大人の違いなんだよってお話をするんですよね。
お胸やペニスが大きくなったり、髭やわき毛が生えてきたりとかするんだよって話をして。
で、それはみんな時期がバラバラだからみんな一緒じゃないんだよ、だから自分が変とか思わなくて大丈夫だよって話もしてあげると、人とおちんちんの大きさを比べて自己肯定感が下がることはなくなります。

その辺りの話をしたうえで、そうするとね男の人の体には赤ちゃんを作るための種があります。それを精子と呼びます。女の人の体には赤ちゃんのころからずっと持ってる卵巣という袋の中に卵がいっぱい入ってます。
それは卵子といって赤ちゃんの元になるものです。
男の人のペニスを女の人の膣に入れると奥に子宮があってそこに精子を届けるために精子が頑張って泳いで一つの卵子のところに行きます。
その卵子に精子が入っていくことを受精といいます。
受精をするとその受精した卵が、生理の話の時にしたけど赤ちゃん用のベッドにぴたっとくっついてくれるとその卵を育てるために女の人の子宮の中でふかふかのベッドがもっとふかふかになって、赤ちゃんがどんどん大きくなって育っていきます。
そして、10ヵ月したときに赤ちゃんがそろそろ出る時期だなぁって思ってお母さんと赤ちゃんが共同作業をして、私たちと同じこの世界に生まれていきます。
あなたちもそうだったのよ、て話をすると子どもってハッピーになれるんですよね。

お腹の中で凄く大事にしてたんだよって言われるとそれだけで自己肯定感が高まるので、自分が妊娠をしていた頃の話とかをぜひお子さんにしていただきたくて。

日本の10代の自殺率が非常に高いので自己肯定感は絶対高めなくちゃいけないんですよね。それを妊娠や出産の話を通して話してあげると、子供の自己肯定感も高まる。
こんな風に淡々と話してあげると恥ずかしくないじゃないですか。

多分、みなさん「パパとママが暗い部屋でベッドのうえでね・・」なんて話をしようとするから恥ずかしい。
卵子と精子が一つになるんだよって話をしてあげればいいんです。

子に性の話をするのに適切なタイミングは?

ーー適切なタイミングというのは?

Dr.Tamaco:何歳くらいですかって聞かれましたが、その子によって精神年齢も興味の矛先も違うので何歳っていうのは言えないんですけど、例えば生理とかについて話を終えてて、わかるような年齢だったら伝えちゃっても良いです。
「今後あなたに起こりうることを話しておくわね」って。

私の娘にも「赤ちゃんってどうやって出てくるの?」って聞かれたんです。(まだ小さいので)ペニスを膣にって話はまだしていないですが、妊娠出産の話はするんですよね。娘はこの話が大好きで年中話してって言われるんですけど(笑)、すごいハッピーになるみたいで。

最近は8歳未満でも生理がきちゃったりする子もいるので、小学校に上がるタイミングとかでは伝えても良いのかなっていう気がします。

ーーセックスというワードを外で言ってしまったり・・などの心配はどうしたらよいでしょうか。

Dr.Tamaco:ママとこういうお話をするのはとても大事な話だからお家の中だけでしようねって約束をしておきます。大切な言葉やプライベートゾーンの話が含まれているから、お友だちと話すことじゃないのよ。
お友だちがそういうことを言ってきても「それはお家で話すことだよ」って教えてあげて自分はそこに混ざらない。そうなんだって聞き流して、何か質問や不思議なことがあったらママに教えて。ママとお話ししようって言ってあげると子どもはそれを話せるのがママっていう対象がいるので隠れて友だちとこそこそ話したりとかはしなくなるんです。
なので帰り道に大きい声でそういう話をしながら帰ってくるとかスーパーでおちんちん!って叫ぶこととかはなくなりますので、そこは心配しないで大丈夫かな、とは思います。

ーー私、三つ子を出産したので帝王切開かつ妊娠線がひどくてお腹がしわくちゃなんですよね。傷跡もありますし。
それを見てる子供たちが「こんなお腹になるなら赤ちゃんいらない」とか言ってくるんですよ。

Dr.Tamaco:私も帝王切開なのでわかります。でもこの傷はママの勲章だから!と言ってます。そうしたら子どもたちは「痛かったよね。痛いの痛いの飛んでけ~」とか言ってくれる。「ママのここから出てきたのうれしかったよ」とかって言われたりも。

ーーなんていい子たちなんでしょう!!

Dr.Tamaco:多分小さい頃からこういう話をしているから、「うれしい」みたいな気持ちが大きいのではないでしょうか。思春期になったら嫌だとか言われそうですけど(笑)

この度は本当にたくさんのお話をお聞かせいただきました!今度はぜひ、オンライン座談会などで性教育についてお話して頂けたらなと思います。ありがとうございました!

「おうち性教育」の疑問はDr.Tamacoのインスタがオススメ

今回お話をお伺いしたDr.Tamacoこと、川島恵子先生のインスタグラムアカウント(@dr.tamaco)では「おうち性教育」に関する情報を提供されています。もっと知りたい!定期的に情報収集したい方はぜひ、こちらのアカウントもチェックしてみて下さい。

\Dr.Tamacoに聞く!多胎児の性教育

Dr.Tamaco

Dr.keiko Kawashima
順天堂大学病院麻酔科・ペインクリニック非常勤医
Beauty Body Worker
2児の母

文:maco

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この記事を書いた人

9歳のお姉ちゃんと6歳の三卵性三つ子を育てています。
4人が小学生♪全員違うスケジュールをどう管理していくか悩んでいます。試行錯誤して頑張ります!

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