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【2〜3歳】子どもを理解し、イライラを解決【イライラママを卒業したい!】

連載「イライラママを卒業したい!セーブ・ザ・チルドレンからの処方箋」より、2〜3歳の子どもの考え方・感じ方をピックアップしてお伝えします。
この時期の子どもの考え方や感じ方、そしてこの時期の親の困り事をを理解することで、イライラせずに課題を解決することを目指す記事です。

あらすじ

2〜3歳の子どもを理解しよう

子どもの想像力が育まれる時期

想像力が発達して、目に見えない物について考えられるようになり、おばけや怪獣が怖くなることがあるかもしれません。
ついこの間までなんともなかったのに、暗闇を怖がったり、聞きなれない音や影を怖がったり、あなたがそばを離れると大泣きすることも…親としては「何かあったのかな?」と不安に感じてしまいますよね。でもこの変化は、健全な成長です◎

子どもにとっては「恐ろしい時期」

子どもたちは想像力を働かせて、見えないものについても考えられるようになりますが、まだ作りものと現実の区別ができず、全て実在すると信じてしまいます。
子どもの頭の中では全てが生きています
ベッドの下に怖い鬼がいると言えば、本当にいると思うし、あなたが鬼のお面をつけたとしたら、本当にあなたが鬼になってしまったと思います。

危険や自分の気持ちについてわかってきます

「危険」を少しずつ理解する時期です。
ケガをするのを恐れて、挑戦するのを怖がったりすることがあるかもしれません。
自分の気持ちがわかりはじめますがまだ、他の人がどう感じるかは理解できません。
お友だちの気持ちがわからず衝突することもあります。

この時期の育児の困りごと

あなたがそばを離れる時に怖がったり
突然人見知りになり
親戚に抱っこされるのを嫌がるかもしれません。
イヤイヤ期も続いていたり、はじまったりします。

危険についてはわかってきますがあなたがそばを離れる時に、あなたが必ず戻るということを理解していません。
一人でとり残されたり、知らない人と一緒にされたりすると、強い不安を感じて泣いたり、怖がったりすることがあります。
突然人見知りになることもありますが
知っている人、知らない人など…
人間関係について理解が深まってきた証拠です◎
親の友人や親戚に抱っこされることを嫌がることもでてくるでしょう。
これは子どもが誰が自分に触れていいのかを自分で決めたいと思えるようになったからです。
とても大切な「自分自身の身の安全と身体のプライバシー」を学んでいます。
子どもが自身の体を思い通りにする意識を尊重してあげましょう!

この時期のイライラを解消しよう!

こないだまでへっちゃらだったのに、急にトイレに一人で行けなくなったり、別の部屋へ行こうとすると泣くようになりました。
これまでも聞いていたはずの、家電の音や外の騒音に急に敏感に反応し「ママー」と泣いてしがみついてきます。
ママは思い通りに動くことができず、イライラして「何が怖いの?」「一人でもトイレも行けなくなっちゃったの?」「赤ちゃんに戻った?」と怒ったり、侮辱するような言い方をしてしまうことがあるかもしれません。
知人との集まりでは「抱っこさせて」と優しく声をかけてくれる知人に「ありがとう。お願いします」とバトンタッチしようと思ったら子どもが大声で泣きわめいて拒否してしまいました…声をかけてくれた知人にも申し訳なく、せっかくの集まりを楽しめずに「もう!なんなの!?」イライラしてしまうことがあるかもしれません。
そんな時はこの時期の発達段階を思い出してみましょう。
この時期の子どもは想像力が豊かになった分、目に見えないものについても考えられるようになります。普段から聞いていた家電の音も怪獣がうなっているように聞こえるかもしれません。ベビーベッドの下に何か怖いものが隠れていると想像するかもしれません。この時期の子どもは不安でいっぱいなのです。
さらに、この時期の子どもは「自分の身の安全と、身体のプライバシー」について学んでいます。他の人に抱っこされるのを拒否したのは、子どもが礼儀知らずなのではなく、誰が自分に触れていいのかを自分で決めたいと思えるようになったから。
これらの発達段階を理解していれば子どもの感じていることを尊重し、安心を与えることができるでしょう。
「音が怖いものに聞こえたかな?」
「トイレに一人で行くのが怖い?安全な場所だから一緒に確認してみようか?」
と言って一緒に怪物や怖いものがいないことを確認したり、どうして音がするのかを確認することができるでしょう。
また、知人との集まりの前には事前に「子どもが人見知りで迷惑をかけるかもしれない」と知人に伝えておいたり、子どもにも「今日はママの知り合いの集まりに行くよ。みんなママにとって大切な人で、あなたに会うのを楽しみにしているよ」と、安心できる人に会うことを伝えることができるでしょう。
自分の気持ちを理解して、尊重してくれる。
自分の安全を守ってくれる。

それを知ることで、子どもはあなたに対して安心感を持つことができます。

この時期の育児の困りごとをもっと詳しく!

癇癪(かんしゃく)をおこす

1〜2歳頃から引き続きイヤイヤ期が続いていたり…はじまった、強くなったと感じるママも多いのでは?
この時期も、まだ、他の人がどう感じるかは理解できません。
大人や、お友だちの気持ちがわかりません。
自分の気持ちがわかりはじめますが、不満や怒りをどのように表現すべきかを学んでいる最中で「やだ!」といったり、床に寝転がったり、癇癪をおこしたりすることで、一生懸命に自分の気持ちを伝えようとします。
癇癪を鎮めようとするのは、嵐を止めるようなこと。=しょせん無理なことなのです!
人目が気になったり、親がイライラしてしまいますがそれをぶつけても、無駄!もう一度言います!何しても無駄なのです!笑
ポジティブ・ディシプリンの考えに基づく最善の策は、イヤイヤがおさまるのを待つこと。(時には抱きしめると、安心感が伝えられ気持ちを沈めるのに役立つことも)嵐が過ぎ去ってから、今置きた出来事について話をしましょう。
感情の名前を代弁してあげたり
「ダメ」と言った理由を説明したり
ママ自身が強い不満を感じた時にしている方法や解釈を伝えたり…
そして最後に必ず「あなたがご機嫌でも、怒っていても、どんな時もママはあなたが大好き」と無条件の愛を伝えましょう。

選択肢を与えてみよう!

特にこの時期の子どもが、自分で物事を決める練習としてオススメなのが選択肢を与えることです。
「緑の靴と、赤の靴どっちにする?」とか
「歩いていく?抱っこでいく?」など
お出かけにいく時に「一緒に行く?それとも家で一人でお留守番?」と聞くのはNG!
どちらを選んでも、結局行くことになるのであれば「自分で決めた」を実感できず、自分の選択は意味がない…と学んでしまいます…。
選択肢は、子どもがどちらを選んでも受け入れられるものにしましょう

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この記事を書いた人

プチプラと時短が大好き♡
元幼児教育講師、現役保育士。
三つ子を含む4児母です。
休日の楽しみは、子連れお出かけ!
ストレスフリーに遊べる広々とした公園が気に入っています。

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