
こんにちは、双子ママの「よしはる」です。
「マンガでわかる はじめての多胎育児」と題して、多胎出産・育児についてマンガで連載してまいります!
連載4回目の今回は、MDツインを妊娠した山本さんの膜性診断のお話です!
前回のお話はこちら↓
このマンガはみなさまの体験をもとに作成した完全フィクションです。
エッセイマンガではありません。
あらすじ
とっても大事!膜性診断でわかる多胎妊娠のリスク管理








膜性診断ができるのは妊娠12週頃まで!
多胎妊娠のリスク度を知るため大事な膜性診断。
実は羊膜をエコーで見られるのは妊娠12週頃までです。
この時期を過ぎると羊膜が見えなくなってしまうため、胎盤の数や位置を鑑みてリスク度合いを推定し、妊娠経過を診ていくことになります。
多胎の妊娠初期は、早め&頻回の受診が重要です。
妊婦さん本人は大変ですよね……。



多胎妊娠は単胎妊娠に比べて健診の頻度を高くする必要があるため
妊婦健康診査助成券14回分に足りない場合、多胎向けの追加助成をしている自治体もあります。
卵性と膜性それぞれの特徴とリスク


一卵性の特徴
- ひとつの卵子が分裂
- 同じ卵子のため遺伝子も同じ
- 性別は同じになる
- 分裂時期によって胎盤の数や膜性の有無が決まる
- 分裂する明確な原因はわかっていない


二卵性の特徴
- ふたつの卵子が同時に排卵・着床
- 卵子が異なるため遺伝子も別
- 性別が異なる場合もあれば同じ場合もある
- 胎盤は2つ
- 不妊治療により卵子を2つ以上子宮に戻し二卵性の双子を妊娠する事例も多い
- 2つの卵子のうち1つが分裂した場合、三つ子となる


MDツイン(一絨毛膜二羊膜双胎)の特徴
- 一卵性の70〜75%がMDツイン
- 受精後3〜8日に分裂
- 胎盤が1つ
- 羊膜で二人の部屋が分かれている
MDツインのリスク
- 双胎間輸血症候群
- 一児の胎児発育不全
- 早産




DDツイン(二絨毛膜二羊膜双胎)の特徴
- 二卵性は100%このタイプ
- 一卵性の25〜30%がDDツイン
- 受精後1〜3日に分裂
- 胎盤が2つ
- 一卵性でも胎盤が2つあると「二卵性」と告げる病院も
- 羊膜と絨毛膜で二人の部屋が完全に分かれている
- 2つの胎盤が癒合して1つに見えることもある
DDツインのリスク
- 早産
- 胎児の体重不均衡


MMツイン(一絨毛膜一羊膜双胎)の特徴
- 一卵性の1%以下がMMツイン
- 受精後8〜13日に分裂
- 胎盤が1つ
- 羊膜で分かれておらず、二人は同じ部屋にいる
- 双胎妊娠の中で最もハイリスク
MMツインのリスク
- 子宮の中でお互いがお互いの臍の緒に絡まる
- 双胎間輸血症候群
- 一児の胎児発育不全
- 早産
●参考文献
加藤則子(監修)『ふたご手帖』,ふたご手帖プロジェクト,2020年1月発行
『ふたご・みつごの子育てガイドブック』一般社団法人日本多胎支援協会,2021年3月発行
高橋恒男(監修)関和男(監修)『最新版 双子&三つ子ママの妊娠・出産・育児』ベネッセ,2016年1月発行
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