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大田区双子・三つ子サークル OTAふたごpicnicさん「家庭第一。できないことは諦めることも…だからこそ仲間が増えた」

この記事はこんな人にオススメ

  • 多胎サークルを立ち上げたい
  • 多胎支援活動をしたい
  • 多胎支援に興味がある

今回ご紹介するのは、大田区双子・三つ子サークル OTAふたごpicnic様のインタビューです。

会員数は40名を超え、運営メンバー6名・ボランティア3名で、東京都大田区で3年間活動を続ける「OTAふたごpicnic」の代表 滑川様に、サークルを始めたきっかけや、具体的な運営方法、今後の課題や展望をお伺いしました!
※2022年12月インタビュー

あらすじ

Q.活動内容を教えてください

東京都大田区は多胎の年間出生数が約60組~と非常に多胎の多いエリアです

サークルでは、季節のイベント、お下がり交換会、お話し会、オンライン相談会を行なっています。会員は40名ちょっと。会員にならなくても参加できるため、非会員の方が多いです(130-140名)。現在、運営メンバーは6名、ボランティア3名で運営しています。

多胎育児の当事者として、多胎児支援について行政に意見を提出することもあります。

Q.活動をはじめたきっかけは?

単胎児の上の子育児との違いに戸惑い、どうにかしたかった!

活動をはじめたのは、行政が行う多胎児の集まりが自宅から遠くあまり参加できなかったのがきっかけです。単胎児の上の子との育児の違いに戸惑い、外出困難な状況、外出しても楽しめる場所がないことをどうにか変えたいと思いました。

Q.必要な人材・場所・資金の確保は?

主に、SNSやホームページを活用しています

ボランティアやサポーターの方はSNSで募集しました。
場所は区の施設を毎回予約しています。
資金は社協から助成金を頂いて、会計担当の者が管理しております。
子育てイベントで出会った訪問助産師さんや、多胎の集まりに参加して知り合った保健師さんとの繋がりもあります。
参加者はSNSやホームページを使って募集したり、行政主催の多胎の集まりでサークルを紹介してもらっています。知名度が上がり、妊婦さんや0歳の参加が増えてきたように感じます。

Q.行政への要望提出や活動はされましたか?

多胎アンケートを基に、区へ要望を提出しました

そもそも太田区は多胎支援が何もない状態でした。そこで運営1年くらいの頃にどんな多胎支援が欲しいかというアンケートをサークル内で募集して、議員さんと共に区へ提出しました。

  • 妊婦健診チケットが足りず実費負担が大きい。
  • 産後ケアでは人手が足りない。双子以外に上や下に兄弟がいる多子家庭が多く、ファミリーサポートは制度として多胎や多子家庭には使えない状況。使える制度にしてほしい。
  • 家事育児の支援 ・オンラインでの申請が出来るようにしてほしい。

以上の要望は全てこの3年で大田区による独自の支援策により解決しました。多くの議員さんや関係者の方々のご協力のもと動いて頂き、言葉にすることやってみることの大切さを実感しました。

Q.運営で心がけていること

運営側も「支援が必要な側」という意識で無理のない範囲で運営しています

代表として会う人には常にふたピクってこんなところだよと伝えています。それを手伝いたいと立候補された方に運営メンバーに加わって頂いています。ただ代表もメンバーも多胎家庭で育児の大変な「支援が必要な側」、無理なお願いは出来ないと思っています。

そこで運営については会則を作り、約束事を決めています。具体的には、宗教・勧誘活動を禁止しております。お下がりについては、お金のやり取りはしない・基本的に譲るというスタイルにしています。

運営の負担を減らすための工夫

まずは「家庭が第一」「やれないことはしなければいい」をモットーに、できないことは諦めてます(笑)だからこそ「それなら少しできる」と手伝ってくれる方が増えました。

運営メンバーの負担が多いことが課題でした。

まずは「家庭が第一」「やれないことはしなければいい」をモットーに、できないことは諦めてます(笑)
でも、そのスタイルだからこそ「それなら少しできる」と手伝ってくれる方が増えました。

他にも…

  • 会議せず、やりとりはすべてLINEで行う
  • できること、得意なことしかやらない
  • 運営メンバーでできないことはやらない→どうしてもやりたいことは、お手伝いを募集する
  • 単発でのお手伝いをして頂いた方はイベント参加費は無料にする等、都度ルールを変えています。

季節のイベントや運営内容についてメンバーと相談などされますか?

会員による年1アンケートを基に年間のイベントをざっくり決めて、日程は運営メンバーさんの予定を優先して決めています

イベントの内容は一か月くらい前から何ができるかは話し合いますが、基本的にはアンケートによってすべき内容が決まります。アンケートも含め、応募フォームには必ず自分の意見を伝えていただける場所を用意しています。

代表は交代制?運営に関するノウハウはどこで得てる?

運営は自己流!

運営は自己流です。特に代替わりなどはなく、任せられる人が現れるまで私がします。普通はできないかな…とも感じています。

Q.活動していて良かったと思える瞬間

明るく帰って行かれる後ろ姿!

皆さんからくるメッセージを読んだり、明るく帰って行かれる後ろ姿を見た時にやっていて良かったと思います。

Q.今後の展望・課題

区の「赤ちゃん訪問」時にピアサポーターとして同席できるようになりたい!

区から委託をとり、赤ちゃん訪問時にピアサポーターとして同席できるようになること。ピアサポーターの大切さを訴えていきたいと思っています。

現在の課題は、団体が大きくなってきたので、イベントの質を求められるようになってきたと感じます。子どもが大きくなっても手がたりないのが今後の課題です。

これから多胎支援をはじめる方へ、メッセージをお願いします!

自分の家庭を大事にすること。仲間はきっと身近にいます!

かなりの労力と精神力が必要です。認知度が上がるまで申し込みがない事もあるかもしれません。でも、必要としている方は多く、同じように支援サークルを作りたいと思っている人はきっと身近にいます。仲間を見つけること、自分の家庭を大事にすることを大事にしながら、自分のやりたいことを発信していくといいと思います。

Special Thanks!

滑川様、インタビューに応じて下さり、ありがとうございました!
今回お話をお伺いして、代表者の滑川さん自身が「これをやりたい」と実現したい内容を周りにお話しされたことから、助けてくれる方や手伝ってくれる方へ繋がり、実現に向かった成功体験談が心に残りました。
またサークル代表者は歩く広告塔であること、発信することの大切さについて改めて考えさせられました。

こちらの回答は2022年12月に頂いた内容となりますので、現在ではまた変化があるかもしれません。
これからもふたピクさんの活動を応援しております。
サークルの詳細はホームページまたはSNSでもご覧いただけます。

https://www.c-sqr.net/c/ota25picnic

大田区双子・三つ子サークル OTAふたごpicnic
11月のお下がり交換会の様子
12月のクリスマス会の様子

発足して5年以内のサークル様にインタビュー

長く運営されている多胎サークル様には長年の経験をお持ちだと思いますが、今回は発足して出来るだけ新しいサークル様に焦点を当ててインタビューさせていただきました。
みんな独自に手探りでどうしていこうか考えながらその都度仲間や会員さん達にアンケートを取るなどして手探りで運営している様子が非常に伝わってきました。
ぜひ他のサークル様のインタビューもご覧ください。

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この記事を書いた人

多くの方に「多胎家庭」「多胎支援活動」「多胎サークル」「社会が取り巻く多胎問題」等を知ってもらいたいなと思って記事を作成しています。

多胎育児の大変さや困りごと。
自分で色々活動してみたい時に参考になるような記事に。
インタビューを通じて少しでも多くの方に知ってもらえたら嬉しいです。

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