混合栄養で育てるつもりが、ある理由で完全母乳育児に……!!
完全母乳育児に至った経緯と、そのためにした工夫を紹介しています。
産後すぐは混合からスタート
産まれてすぐ、双子はGCUに入りました。
混合かつ哺乳瓶のみによる授乳でスタートし、母乳を搾乳して瓶に移し変えるか、看護師さんにミルクを用意してもらいました。
予定日より4週間早く生まれた早産で、哺乳力が弱く、体力も少なかったための先生の方針でした。
初期のころは上手く飲めず、鼻のチューブから飲むのも並行して行っていました。
哺乳瓶からの授乳に慣れてくると、直接母乳が始まりました。
直接母乳(ママの胸から子どもに母乳をあげること)の場合、子どもの体重を測らないとどのくらい飲んだかが分からないので、授乳室の電子スケールで授乳の度に体重を測りました。
(病院では毎回記録を取ることになっていました。)
母乳を飲ませるのにも、最初は全く飲めず0g、そのうち+1g、+2g、+5g…
だんだん10g単位と、回数を重ねる毎に飲むのが上手くなっていって、飲める量が増えていったのを思い出します。
退院してからも、もちろん直接母乳と哺乳瓶ミルクの混合だったのですが……
まさかの哺乳瓶イヤイヤ期、到来
生まれて2か月ほど経った頃、双子同時に哺乳瓶嫌いが勃発。
哺乳瓶じゃ飲みたくない双子
vs
哺乳瓶ミルクを諦めたくない親の闘いの幕開け
そのタイミングでちょうどお会いした助産師さんの助言は4つ。
- ミルクを変える
- 哺乳瓶の種類を変える
- 温度を調整する
- ママ以外の人があげる(ママなら母乳をくれると思うからとのこと)
以上の全ての戦術を試した結果…
親軍団はあっけなく敗北。。。
お腹がいくら空こうが泣き続ける双子を前に、全員心が折れてしまったのでした・・・
そこから、生後2か月の双子の完全母乳育児を始めることになったのでした。
完全母乳育児で辛かったこと
何しろ子どもの夜間授乳を代わってくれる人がいないこと。
ミルクならママ以外でもできますが、母乳の出るおっぱいはママにしかありません。
2時間おきに授乳。基本は同時授乳。
双子のタイミングが合わないと1時間置きになることもしばしば。
長く飲むと30~40分とか咥えているので、それっておしゃぶり代わりだよね、と
眠気に白目向きながらほぼ寝ている赤子のほっぺをつついてみたりしていました。
(量は出ていたようなので、純粋に口寂しかったようでした。)
1人が1回に30分飲むと次の子の授乳がまた30分後とかに迫ってくるので、
睡眠がとれるなんて期待していませんでした。
本当に寝不足がつらい日々でした・・・
ママはとにかくお腹が空く
母乳育児はとにかくお腹が空きました。
1日4食食べないと、身体が持ちませんでした。
元々間食が苦手なのですが、1日お米最大4合食べてました。
でもさすがに太り……米3合にしたら体型はまた元に戻りました。
(我が家、3合炊きの炊飯器でよく乗りきったと思います・・・家族の分も合わせて最低1日2回は炊いてました。)
ちなみに、間食しないとお腹が空きすぎるので、うっかり寝る直前に食べないで寝ると、夜中3時頃に空腹で目が覚めて、辛いんです。
毎回葛藤した末、空腹に勝てず4時頃にご飯2杯食べてました。、これを何度も懲りずにやってました。
個人的な意見としては、腹持ちの良いものを食べないと、すぐお腹がすいてストレスが溜まる。ということ。
(本当に頻回にお腹が空くのでそれすらストレスでした。)
私の場合はパンは腹持ちが悪すぎたので、白米しか炭水化物を取らなかった。いや、取れませんでした。
クッキーとかもりもり食べた暁には、ものの1時間で白米食べてました。
個人的にお気に入りだった間食
基本的に白米を食べていたけれど、違うものを食べる時ももちろんありました。
以下に、好きだった間食リストを載せておきます!
- おせんべい
また米か、の突っ込みはなしでお願いします!
お米は母乳育児の偉大な味方です! - ヨーグルト
授乳で水分奪われて便秘になりやすかったので助かりました。
たんぱく質もとれる。 - チーズ
助産師さんのおすすめ。
安いものを買っていたけど、鉄分入りとかアーモンド入りとかいろいろあって楽しい。
こちらもたんぱく質◎ - 卵焼きやウインナー
乳製品よりおかずって感じで満足度は高かったです。
子どもたちが調理中に起きたりするとウインナー焦がしがち。
母乳のために、子どもたちの体を作るために、とにかくたんぱく質!って感じの食べ方をしていました。
サプリメントについて
母乳の原料は血液なので、鉄分を補うのは必須。
鉄分とビタミンCの組み合わせが良いと聞いて、ここ2つは欠かさず飲んでいました。
ちなみにこの組み合わせはお医者さんのお墨付き。
ハーブティーについて
母乳がよく出るというハーブティーも飲みました。
個人的には効果のほどは分からなかったけれど、
個人的にはハーブティーの香りで心が安らいだのと、
これ飲んでれば出るだろうと思えた(プラシーボ効果?)ので
飲みたい人は試してみても良いのでは、と思う次第です。
(私は好きでした!)
同時授乳について
同時授乳の方法についてはいろいろありますが、ここでいくつか紹介したいと思います。
(私が多用しなかったものも含めます。)
授乳クッションを使用するタイプ
いわゆるWフットボール抱き。
双子の場合はノーマルな授乳クッションが一つだと安定が難しいので、
そのため、一人に一つずつ、計二つの授乳クッションを左右にずらして使用すると安定しやすいらしいです。
(我が家にはノーマルなタイプが二つなかったのでこの方法は用いませんでした。)
我が家では双子用の幅の広い授乳クッションを使っていました。
定価だと高いため、中古で譲っていただきましたが、それでも普通の授乳クッションの二倍以上の価格でした。
でもさすが双子用というだけあって安定感が違います。これはおすすめしたいです。
ただ、うちの場合は高さが足りなかったので(参考までに、私の身長は150cm半ばです。)、
これに一人用の授乳クッションを追加してかさ上げしていました。
他にも細かく100均の正方形のクッションやら円柱型のクッションを詰めたり挟んだりしてちょうどいい感じに仕上げていました。
ただ、このやり方、もう一人手がないととても厳しい・・・
一人はなんとか持ち上げられても、もう一人持ち上げなきゃいけない状況は
首も座っていない我が子をまだ2kgちょっとといえど、手だけで持ち上げるには重いし、手首は腱鞘炎で痛いし・・・
パパか他に手伝ってくれる人がいる時限定でやっていました。
上から覆い被さるタイプ
双子を縦向きに横並びにして、上からママが覆い被さるタイプ。
何の準備もいらないので、授乳期中盤からはこのやり方がメインでした。
(首の座らない頃は上から飲ませるのは怖かったのでやりませんでした。)
準備が楽な反面、体勢がきつい。眠気が勝ると子どもが危ないかもしれません。
幸い上から乗ってしまったことはなかったですが・・・
眠気のひどい時は潔く諦めて一人泣かせっぱなしで、一人ずつ授乳してました。
それでも一人が泣いてると、飲んでいる子は気が散ってなかなか飲み終えられないので・・・
そんな時は同時授乳と一人ずつ授乳の繰り返しでした。
なので夜中はあまりおすすめしませんが、昼間はまだ楽かもしれません!
鏡餅(ほぼやってません。)
母乳外来で助産師さんに教えてもらったやり方。
ママは横向きになり、子ども二人を重ねて授乳する。
え、下の子、大丈夫??と思ってほとんど出来ませんでした・・・下の子はやっぱり嫌がってました。
クッションとかで双子の頭が重ならないようにずらすと上手くいく時もありました。
最後に・・・同時授乳ではないけれど、添い乳
これは本当に楽。一番楽な授乳方法。
それでもママの身体は子どもに寄り掛からないよう垂直になるので、決して完全に楽な姿勢ではないです。
もっと楽な授乳姿勢があったら知りたかったです!!
一人ずつしかできないけれど、双子の授乳期はくたくたで、
どうにもクッション積む元気ないときとか、座ってあげる元気がない時に。
そんな時期に母乳外来で教えてもらったやり方でした。
添い乳ってやったら卒乳大変なんじゃなかったっけ、みんなやらないほうが良いって言っていたような・・・
なんて思っていたのですが、いざ授乳期になると寝不足がひどく、
座って授乳がどうにもきつかった私には段違いに楽なやり方で、もう家ではこれしかしなくなっていました。
卒乳も無事できたので、個人的には卒乳にかかる期間より、
授乳期の方が長いので、無理せず添い乳しちゃって良いかなーと思います。
双子完全母乳育児の注意
両方の胸から同じ量が出るわけではないらしい
左右の胸の大きさが違ったからか、出ている量が違ったようでした。
完母になり最初の頃、分かりやすいからと一人は左担当、もう一人は右担当、と割り振っていたら、
二人の体重差が出るようになり(元々ほぼ同じ体格)、他に思い当たる節もなく・・・
左右担当制を辞めて、右と左を交代で飲んでもらったら、また同じくらいの体格に。
乳腺炎に気をつけること!
度々かかりました、乳腺炎。
出産直後になることが多いなんて、かかってから初めて知りましたが、
私が初めてかかったのは産後2か月以降でした。
あらかじめ訪問に対応してくれる地域の助産師さんを探しておくとよいかと思います。
熱が出てから探すのはとてもしんどいです。
(自治体が地域の助産師さんリストを冊子にして配ってくれることもありますね!)
ちなみに私がよくかかってしまったのは、ストレスによる胃の消化不良が原因と言われました。
助産師さんによると、私の場合、しこりの位置が胃を悪くするとよく詰まる位置だそう。
とにかく寝不足以外のストレスを減らすことが肝心
好きなものを食べるとか、(それでも子どものために控えたものはそれなりにありました)
ネットショッピングするとか、
息抜きになる隙間時間なんてないけれど、少しでも自分を甘やかすことが大事だと思いました!
ママの体調やメンタル面は子どもたちに接する際に如実に影響してきます。
復職予定のある完全母乳育児希望のママさんへ
復職予定のあるママさんは、確実に卒乳をしてから復職をしてください。
ここであいまいな表現を使わなかった理由は、
双子の夜間授乳による寝不足で元々正常な判断がしにくい状態で、
復職をすることは非常に危険です!
ただでさえ復職したてで、寝不足で仕事もままならない上に、
入りたてで慣れない保育園で病気を次から次にもらってくる双子・・・
考えただけでもぞっとしませんか?
これは私の実際の体験談ですが、子どもが体調を崩すとママも看病が生活に加わり、体調を崩しがちになります。
子どもの体調が悪いのか、自分の体調が悪いのかも分からない状態に陥り、
仕事が休みがちになったことで会社への申し訳なさも募り、うつ状態になって休職を余儀なくされました。
現在は会社と周囲の理解により、無事復職しておりますが、
会社に復職するのであれば、必ず夜間は寝られる体制を整えることが重要だと思いました。
子どもの希望するタイミングで、と思って無理な断乳はしないつもりでしたが、
休職したことをきっかけに、1歳4か月で卒乳をしました。
自分が思ったより授乳期間は短かったですが、
双子の同時授乳は身体への負担が想像以上に大きかったようで、
卒乳をきっかけに身体が楽になりました。
やっぱり身体を張って子どもを育てるって、本当に大変なことなのですね。
今では思い出深くもありますが、やはりつらかったです。
それでも、育児の選択肢の一つとして、記事を書こうと思いました。
この記事が、多胎児の完全母乳育児を検討している方のヒントになれば嬉しいです。
多胎児ママのみなさまの授乳ライフが、少しでも楽しく、充実し、
不安やストレスから解放されたものでありますように祈っています。
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