女優の小雪さんも利用して一時期話題にあった「産後ケア」。
産後すぐから母子で利用できる宿泊型・通所型・訪問型のケアサービスで、里帰り出産をしない方や、産後の人手不足が心配な方にオススメのサービスです。
利用してみたいけど、「本当に休めるの?」「費用は?」など、多胎ママたちが気になることを実際の利用者さんにインタビュー致しました!
今回の「産後ケアインタビュー第二回」は東京都三鷹市にお住まいで、タタイマムTwitterの相互さんにお話を伺いしました。
前回と違うのは、「通所型」の利用と上のお子さんがいらっしゃるという事です。
前回のインタビューはこちら↓
「産後ケア」とは
産後の人手が足りない時や、産後すぐの育児に不安がある時に利用できるサービスの1つ。
一般的に地域の助産院がサービスを提供しており、①宿泊型、②通所型、③訪問型の支援に分けられます。
- 宿泊型
母子で助産院に入院し、産後ケアサービスを受けられます。
例えば、夜間まとめて寝たい時には助産院のスタッフに夜間授乳をお願いして、ママがぐっすり寝ることもできます。赤ちゃんのお世話が初めての場合には、専門家に授乳や沐浴等の指導を受けながら育児の練習をすることもできます。 - 通所型
日中、母子で助産院に通いサービスを受けることができます。宿泊型と同様に、助産院のスタッフの方に赤ちゃんたちのお世話をお願いして、睡眠時間を確保したり、授乳のアドバイスや、乳房ケアもしてもらえます。 - 訪問型
専門のスタッフが自宅に来て、サービスを受けることができます。入院型・通所型に比べて時間は短時間のものが多く、授乳相談や乳房ケアを目的とした利用が多いようです。
実際に利用してみた!12の質問
利用した産後ケアのタイプ(入院型、通所型、訪問型)は?
『通所型』です。
産後ケアを利用しようと思ったきっかけはなんですか?
産後、全戸に行われる保健師訪問で進められ、あれよあれよという間に電話で登録・予約をしてくれたので。
産後ケア事業は、どちらで知りましたか?
妊娠中、悪阻入院と切迫早産入院の合間の数日に行った、市役所での保健師さん面談で知りました。
利用した期間と実際の一日の流れを教えて下さい。
生後4ヶ月未満、合計7回まで利用できます。(※早産の方は、産後4か月を過ぎても利用できる場合があるそう)
私の利用した施設では、下記の3つの利用時間が選べました。
デイケア | 10:00〜16:00 |
ナイト | 17:00〜翌9:00 |
ステイ | 10:00〜翌9:00 |
私は上の子がいるのでデイケア4回、ナイト1回(夫が親不知を抜いて夜間頼れなそうだったので…)使用しました。
私は、「とりあえず寝たい!」の1択だったので下記のようなスケジュールでした。
頻回授乳に対応しながらではありましたが、身の回りの事柄は全てお任せできたのと、授乳の合間は基本的にフリータイムなので、のんびりできました。
ママはどれくらい休めましたか?
私は相談事はあまりなかった為、基本的に、双子を預けて私は寝る、という形でやらせてもらいました。
ただ、ナイト(泊まるもの)は環境の違う場所でよく寝られず、しっかり3時間おきに起こしてくれて授乳を促されたので、逆にもっと寝不足になりました。
産後ケアを利用してよかったこと
デイケアの方は、ほとんど丸投げで寝かせてもらえましたし、ずっと双子と向き合っていた毎日だったので、”大人の人と話す”ということが気晴らしにもなりました。基本、「大変だよね、頑張ってるね!」と言ってもらえるので、気持ちも救われました。
逆に悪かったこと
とりあえず遠い!!
一応市内ではありますが、うちの場所からは電車で、しかも乗り換えなくてはならず、なかなか双子ベビーカーで行くのはハードルが高い…。(腰痛持ちで抱っこは厳しい)
双子親には、タクシーにも使える「こども商品券」が配布されていたので、それを使ってタクシーで帰ろうとしたこともありました。
……が、こども商品券が使えるタクシーではなく、結局お金で払いました。
●「こども商品券」については三鷹市「ふたご家庭の移動を支援します」をご参照ください。
利用後体調の変化はありましたか?
睡眠に関してはたくさんダラダラさせてもらえて、寝不足が解消されました。 しかし、いかんせん遠いので、準備+行き帰りで、結構疲れました 笑
実際にかかった費用と、産後ケア事業を利用する際の手続きについて教えてください
単胎の場合はネットの予約システムから空き情報を確認し、ステイは2ヶ月前から、デイケアとナイトは1ヶ月前から自分で予約できるようです。
けれど多胎の場合はその予約システムを使えず、 大体「○曜日にデイケアに行きたい」とか、「○月○日ステイ行けますか? 」とか電話で聞いて、あちらが調整してくれ、数日後折り返してくれる、って感じでした…。
ベビーベッドや人員など…枠を2つ確保しなきゃならないからだとは思いますが、「○日はどう?」と打診される形なので、上の子もいるし手軽さはなかったです
産後ケア自己負担額(三鷹市の例)
利用する子どもの人数に応じて、多胎児加算のある市区町村が多いですが、三鷹市の場合は多胎児加算がないのも特徴です
自己負担額 | |
---|---|
日帰り型デイケア(通所型) 10:00~16:00 | 1回 1,800円 |
宿泊型ナイト・ステイ(宿泊型) 17:00~翌9:00 | 1回 5,400円 |
ステイ(宿泊型) 10:00~翌9:00 | 1回 7,200円 |
※三鷹市産後ケアサービス以外のサービスを任意に利用された場合、別途費用が掛かります。
産後ケア利用にあたり、周りの意見はどうでしたか?
母も夫も使用には賛成でした。 デイケアの帰宅時(16時すぎ)の前には上の子が帰宅してしまうですが、母がその時間に来てくれるとのことで、使用できました。
(上のお子さんがいらっしゃる方は、上のお子さんの帰宅時間に合わせて早めに帰る方もいるようです)
産後ケアセンター入院中、上の子はどうしていましたか?
ナイトの時は夫が上の子の面倒を見てくれました。もう小学生なので、その点は使用しやすかったです。
産後ケアを受けるか迷ってる多胎ママへのアドバイス
最初使用してみるというハードルはまぁまぁ高いとは思うのですが、ずっと双子と一緒にいる1日よりも、気晴らしにもなると思います。
どんな形のものかにもよると思いますが、とりあえず試しに行ってみて、様子を見てみるのもありだと思います!
まとめ
三鷹市の産後ケア事業は、利用できる回数が決められているものの、連続利用をしなくていいため使いやすいのでは、と思いました。
しかし、上のお子さんがいる場合は一緒に利用できないため、別途預け先を用意する必要がありハードルが上がる気がします。
(帰宅時間に合わせて早く帰る、など時間の融通はきくそうです♪)
また、三鷹市は多胎児がいる家庭向けに、タクシー移動支援や育児サポーターの派遣などを行っているそうで支援策は充実していそうですね。
今回、インタビューにお答えくださった方が利用した施設は「Mama&Babyあきやま」。
三鷹市の産後ケアゆりかごプラスの詳細はこちら。
文:maco
コメント