公園に遊びに行きたいのですが
2人が別々の方向に行きます。
お出かけや公園など一人で行く時のアドバイスをお願いします。
多胎児が別々の方向に行ってしまうと
どっちについて行けば良いか
離れた場所にいる二人をどう見守れば良いのか…
困ってしまいますよね。
今回は現役保育士で、自身も多胎児のママであるLinaが公園での見守りのコツとポイントを「家庭でいかせる保育士の手技」としてお伝えします。
公園で複数の子どもを見守るポイント
全体を視野に入れる
公園で遊ぶ親子でよく見かけるのが「大人が子どもにくっついて、そばで見守る姿」です。
お子様が1人であれば、常に近くでマンツーマンで見守ることができますが、2人以上のお子様がそれぞれ違う遊びをしている時には難しいですよね。
保育士が複数の子どもを見守る際に意識しているのは「全体を視野に入れる」ことです。
3人以上の場合は一番離れている二人を視野に入れると、自然と全員視野に入ると思います。
危険を予測をする
全員を視野に入れる=お子様との距離が離れてしまいます。
ここで大切なのが危険予測です。
全体を見ながら、危険な箇所・危険な行動を予測し対応するのが一番大切です!
保育士の場合には経験がいかされる場面でもありますが、ポイントもたくさんあるのでご紹介します。
ここに注意!危険ポイント
- ブランコ
私が一般的な公園遊具の中で、1番怖いと思っているのはブランコです。加速度のついたブランコにぶつかると、思わぬ大事故になってしまうことも…。
近づきにくいように柵もついていますが、遊びに夢中になっているお子様たちにとって、柵はないも同然です。
一度こぎはじめると、乗り手が制御するのが難しいことも特徴です。
小さなお子様であれば、まだ上手にこげないので、大きな衝突事故にはならないかもしれませんが…大きなお子様が勢い良くこいでいる時や、うしろで大人の方が背中を押してあげている時のような、振り幅が大きい時には要注意です。 - すべり台の下
すべり台から滑ってきたお子様とぶつかる可能性があります。
ブランコと同様に、加速度がついていると、思わぬ事故になってしまう場合もありますので、注目したいポイントです。 - 死角(見えない部分)
アスレチックの下など、死角になりそうな部分に行った場合は一度様子を見に行くか、事前に危険なものが落ちていないかチェックしておくと良いでしょう。
(ガラス片やタバコの吸い殻など、誤飲してしまうと怖いものや、触ってほしくない物が落ちている場合もあります) - 道路に面している方
できれば、車道に面していない公園の方が見守りやすいので、そういった公園を探すのが一番!……とはいえ、そうでない場合が多いと思います。
道路側にお子様が移動しはじめたら要注意!
突然走り出しても止められるような距離感に移動しましょう。 - 大きいお子様が遊んでいる方
見守りやすさで言えば、大きいお子様の遊ぶ時間帯を避けて(学校に行っている平日の午前中)公園遊びを楽しめるのがオススメです。
休日等でそういった時間帯を選べない場合には、なるべく大きいお子様が遊んでいるのを避けて遊ばせる方が良いでしょう。
鬼ごっこなどに夢中になっている子どもたちは、いきなり方向転換をしたり、周りが見えていないことが多いので要注意です。
上記が特に気をつけたい危険ポイントです。
他にも公園やお子様の気質によっても注意すべきポイントは変わってきます。
死角の多い公園や、大人が入れないくらい通り口の狭いアスレチック、すべり台の下があそびの動線になってしまっている公園など
ママが「ちょっと怖い気がする…」という気持ちを大切に、よく行く公園の危険箇所=要注意ポイントを事前に考えておきましょう。
子どもが要注意ポイントに近づいたら…
全体を見ながら、お子様が要注意ポイントに近づいたら
- 声をかけ や
- 近くに移動 しましょう
「そっちは車が通る道だから危ないよー」と声をかけるだけでわかってくれるのであればそれで良し◎
とはいえ、子どもが遊びに夢中になって、全然聞こえていない場合や、そもそも言葉での意思疎通が難しい月齢のお子様もいらっしゃると思います。
その場合はスグに手を出せる(止められる)距離まで近づきましょう。
一人のお子様に近づく際にも、視野に他のお子様を入れて移動するようにしましょう。
(もう一人のお子様に背を向けずに移動するような感じです)
近くいいる他のお子様の保護者の方の手を借りるのも大いにアリ!!
「すみません、一瞬この子見ていて頂けますか!」と声をかければOK!
ほとんどの方は快く引き受けてくださると思います。
危険箇所が多い場合や
全体を見るのが難しいと感じた場合
次の方法も合わせて試してみてください。
ルールをつくる
今日はこの公園のお砂場だけ
このアスレチックだけ
この線(地面に線を引いても良し)よりもこちら側だけ…など
ルールを決めるのも見守りには大切なことです。
公園によっては難易度の異なるアスレチックが設置してあったり、広くて四方八方に行ってしまうと困る公園もあると思います。
こんな時は、お子様がのびのび遊ぶためにも、ルールを決めるのがオススメです。
ルールを伝える時のポイント!
- 「うちの子はまだ理解できない」←でも、ルールを伝えましょう!
まだまだ、言葉を理解できる月齢でなかったとしてもルールを伝える習慣づくりをしましょう。いずれ、お子様の中で言葉と行動がリンクする日がきます。 - 出発前にも伝えておく
公園についてから、現地でルールを伝えることはとても大切です。「ココが危ないよね」と実際に見ながら、ルールを共有することは、多くのメリットがあります。しかし、公園についた途端にテンションが上がって、散りぢり…という場合もあると思います。
特に私自身…
職場の保育園のお散歩では、公園についてからルール説明ができるけど(前項のルールを聞く習慣もあると思います)、我が子とプライベートで公園に遊びに行くときには、公園に着くやいなや各々にあそびはじめ「公園についてから全員集めてルール説明なんて、無理ー!」と感じています笑そんな場合は家を出る前や、車から降りる前、公園近くの信号待ちの時などに、事前にルールを伝えておくのがオススメです。
「今日はお砂場だけにしようね」
「今日は◯◯公園にいくけど、ブランコがあるよね。ブランコで遊びたい時は、勝手に使っていいかな?」
「「ダメー」」
「じゃあ、ブランコで遊びたい時はどうする?」
「「線で待つー」」
「そうだね、ブランコ順番の線で待ってようね。待っていたら、必ずママが一緒にやってあげるからね」
「今日の公園は、初めていく公園だから、着いたら一緒に危ないところがないか確認しようね。」
など、事前に話をしてみましょう。
- 指示はなるべく短く・シンプルに伝える方が効果的といわれています。危険な状況が予測され、とっさにお子様の行動を抑止したい場合には「止まって!」「ストップ!」など端的に行動を伝えるのが良いでしょう。
- 一方で、ルールを説明する場合は「ルールの理由」を伝えることも大切です。
前項の「危険箇所」の説明をお子様にしても良いでしょう。また、理由は必ずしも「危ないから」という理由だけでなくても構いません。正直に「みんなの遊ぶ様子を見たいけど、遠くに行ってしまうと見られなくて悲しいから、この辺りで遊んでね」といった、親の気持ちが理由になっても構いません
お子様の気質を見極める
上記の二点
- 全体を見る
- 危険を予測する に加えて
お子様の気質によっても、見守り方を変化させるとより有効です。
チャレンジャータイプのお子様だと、筒状の滑り台の上に登ったり、板や棒があればところ構わずぶらさがったり、あえてアスレチックの柵の外側を登ったり……大人が思いもつかないような遊びを展開できるお子様もいらっしゃると思います。
できることなら、お子様の好奇心を尊重しながら見守りたいですよね。
危険な方のそばにいる
一概には言えませんが、一人が慎重派・もう一人がチャレンジャー等であった場合は、チャレンジャータイプのお子様の近くにいながら、慎重派のお子様に目を向け・声かけを多めにするのも手です。
双子や多胎児を公園で見守る時のコツまとめ
- 全体を視野に入れる
- 危険予測をする
- 危険に近づいたら事前に対応する
これができるだけで、複数のお子様との公園遊びも見守りやすくなりますよ!
公園やお子様の気質や様子に合わせて、距離感を調節したり、声かけ、目配りの比重を調整してみてくださいね。
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