双子出産後、でべそが治らない?!【白線ヘルニア】体験記

『白線(はくせん)ヘルニア』ってご存じでしょうか?
ヘルニアといっても「椎間板ヘルニア」や「そけいヘルニア」など種類はいろいろあります。

今回は私が体験した、産後に生じることがある白線ヘルニアに気が付いたきっかけと、その後の治療と経過について書いていきたいと思います。

白線ヘルニアに気づいたきっかけ

一番気になった点は、でべそが治らないことでした。

妊娠中のように、大きく出っ張っているわけではありませんでしたが、
おへその上半分が出っ張っているという感じがありました。
しばらくすれば元のおへその状態に戻るだろう、という期待もむなしく、
産後お腹が元に戻っても、おへそだけは元に戻る気配がありませんでした。

また、産後は体型戻しのために腹筋、背筋など様々な筋トレをたまに行っていました。

ある日、腹筋運動をしていた時のことでした。
「あれ?お腹に力を入れても、真ん中が縦に柔らかいな。おへそ辺りの腹筋の真ん中が開いている気がする?」
と産前とは違うことに気が付きました。

この症状をネットで検索したところ、『腹直筋離開』というワードにたどり着きました。

腹直筋離開とは

お腹の筋肉は左右に分かれていて、これを“白線”とよばれる繊維が体の中心でつないでいます。
腹直筋離開とは、白線が横に薄く伸び、お腹が割れたような状態になることをいいます。

「私はこの〝腹直筋離開〟状態なのでは?」そう思いました。

そしてこの腹直筋離開という状態から、白線が裂け『白線ヘルニア』を生じさせることがあるということを知りました。

しかしこの『白線ヘルニア』については発症頻度がそう多くないようで、あまりに情報が乏しかったのです。

更に双子の育児に追われ、当然自分のことは後回しになりがちになっていました。
その間、腹直筋離開専用のサポーターや、筋トレを試すも良くならず、実際に治療に通うようになるまでには産後2年近くが経っていました。

白線ヘルニアの治療開始

困ったいっくん
『腹直筋離開』とか『白線ヘルニア』ってどこで見てもらえばいいんだろう?

ヘルニアの専門といえば、外科だと思ったのですが、外科の病院で気軽に受診できそうなところが近くにはありませんでした。

私は当時、育児のストレスで胃炎になってしまい、内科にかかっていたので、そこの先生に相談し外科への紹介状を出していただけました。

ご挨拶(まーちゃん)
他科への紹介状を出していただけるというのは知らなかったので、勉強になりました。

紹介された病院は近隣の大学病院でした。
紹介先は総合外科。初めてお世話になる科でした。
そこで問診、触診、その後のCT検査を経て……

医者
白線ヘルニアの疑いがありますね。おへその上の白線という部分が5cmほど裂けています。

と主治医の先生に伝えられました。

その後は治療方法の相談をしました。
お腹のヘルニアでは、裂けた部分を縫い合わせた上で、メッシュを入れる手術を行うのが一般的な治療法とのこと。

手術では腹腔鏡という機械を用い、お腹の何か所かを小さく切開して行うというものでした。
私の症例では5cmほどなので、3時間ほどで終えることができるとのことでした。

その後、術前検査を受け、健康状態に問題がないことを確認した上で、手術を受けることになりました。

【白線ヘルニア】入院~手術前の気持ち

年末に手術を行うことになり、子どもは単身赴任中のパパのお休み中にお願いすることができました。
ママが少しの間いないことを、あまり分かっていないであろう子どもたち。
普段の育児は大変でしたが、いざ離れるとなると寂しかったです。

入院後、手術前までは普段落ち着いてはできない読書に勤しみました。
他にはネットラジオを聞いたりして、のんびりゆったりと過ごすことができました。
コロナ禍で面会ができない状況だったので、デイルームでパパにテレビ電話をしたりして、子どもたちの顔を見せてもらうこともありました。

白線ヘルニア・手術当日

朝一番の手術で、起きてからすぐの番だったので、あれこれ考える時間もなく気持ちは楽でした。
全身麻酔は、過去にスポーツによる怪我で手術をしたときに経験していましたが、しばらく時間が経ち、久しぶりだったのでドキドキでした。

病棟の看護師さんも、手術室の看護師さんもとても優しく、安心できました。

手術室に入った後も丁寧に準備が行われました。
「硬膜外麻酔」という、術後の痛みを抑える麻酔の針を腰から入れてもらったのですが、なかなかうまく入らず痛みを何度か感じました。
その後執刀医の先生ともお話ししてから、「だんだん眠くなりますよー」(全身麻酔が入るという意味)と声をかけていただいた後に眠くなるように意識が遠のきました。

目が覚めた時にはベッドの上で、手術室を出た後の待機室というところにいました。
近くの看護師さんに今何時ですか?と尋ねたところ、「16時半です」と言われ、大変驚きました。
手術時間は3時間と聞いていたのに、開始から7時間半経過していたからです。

白線ヘルニア・手術の状況

なぜ7時間半に延びてしまったのかは、翌日の執刀医の先生の回診の際に教えていただくことができました。

それは、確かに裂けていた部分は5cmだったけれども、おへその上の裂けていた部分から、
おへその下まで白線がとても緩んでいたから、緩んでいた部分も縫い合わせるのに時間がかかったとのことでした。
(お腹を開けてみないと分からないこともあるものですね)

7時間半もご対応くださった先生方、看護師さん、皆様に感謝申し上げます。

白線ヘルニア・術後の経過

術後1日目

手術翌日。食事(朝食)はまだなく歩く練習をしてからとのことでした。
食事を取っていないからか、体のエネルギーが足りず、指定されたコースを歩き切ることができませんでした。
途中の椅子のある場所まで何とか移動し、そこで休んだのちに車いすで病室に送っていただきました。

昼食から食事を再開しましたが、普通食でした。双子の帝王切開の後の食事はどろどろの流動食からのスタートだったので驚きました。
久しぶりの食事は完食し、食事をとった後は普通に立って歩くことが問題なくできるようになりました。

術後2日目

病院内のコンビニまで行く許可も下り、歩いていくことができるようになりました。
そしてだんだん、お腹が妊婦さんのようにパンパンに腫れているのが気になるように
(この腫れたお腹にこの後2か月ほど苦しむことになるとはこの頃は知る由もなかった・・・)
硬膜外麻酔を手術時に入れてもらっていたのと、痛み止めの内服で痛みは我慢できる程度に抑えられていました。
ドレーン(お腹に留置している管)からの出血がまだあるとのことで、この日翌日の退院は持ち越しに。

術後3日目

ドレーンからの出血が収まり、翌日退院の許可が下りました。
ドレーン、点滴、尿管、背中の麻酔(硬膜外麻酔)など全ての管から解放され、これで快適!と思っていたら・・・
背中の麻酔が無くなった途端、痛みが強烈に。

内服の痛み止めを使用しても、効いてる感じがしない・・・
この夜はなかなか眠れませんでした。

退院日(術後4日目)

遂に退院!自宅に戻るぞーと思っていたのですが……妊婦のように腫れあがったお腹で子供たちのお世話をすることは困難と、実家含め家族で判断。
実家にしばらくお世話になることになりました。

痛みが強まるため、座ることも難しかったので、実家でほぼ横になって、日ごとに良くなるのを待ちました。

退院後の生活

退院から3日後、私は相変わらずのお腹の腫れと痛みに苦しみながら、実家滞在のまま在宅勤務で仕事を再開しました。
(横になれるクッションを買い、ほぼ横になった状態で仕事をしていました。)

会社の計らいで、産業医面談を受け、1か月在宅勤務とさせていただくことができました。
この時の会社の判断には、本当に感謝しています。

一方、パパと子どもたちは、私が年明けに退院したため、年始の休みを含め2週間、パパが在宅勤務をしながら一人で子供たちのお世話を頑張ってくれました。
パパは単身赴任なので、パパが帰った後は実家に身を寄せる頻度を多くさせてもらいました。

また、私はお腹はあまりにパンパンになってしまったので、普通の服を着ることができず、マタニティ服を引っ張り出したり、ゆったりしたワンピースを着用したりして過ごしていました。

病院の受診は、退院2週間後の経過観察のみでいったん終了。また何かあればご連絡くださいとのことでした。

その後、お腹の腫れはゆっくりゆっくり引いていったので、普通の服を着られるまでには2か月かかりました
それから、普通の生活に戻ることができました。

普通の生活に戻ってから

私の腹腔鏡による手術のお腹の傷は6か所あります。
ドレーンを入れていた部分の傷だけはへこんでくっついてしまったため、目立ってしまっているのが悲しいです。
(傷保護シールは毎日貼っていたのですが・・・)

でも、おへそとお腹は元のようにへこみ、筋トレなども普通に行うことができます。
まだ術後半年経っていないので、すべてのトレーニングが許可をされているわけではありませんが、日常生活に問題はなく、手術・手術後は大変でしたが、受けておいて良かったと思っています。

初回の診察時に、主治医の先生から、仮に急に悪化した場合救急搬送されることがあると聞いてゾッとしたからです。
そうならないためにも、早いうちに気が付いて病院を受診することが大切だと、今回の経験を通じて思いました。

まとめ

今回は私の白線ヘルニアの治療体験について書かせていただきました。
もし産後、おへそやお腹に産前に無かったような違和感を感じる方は、病院の受診を検討してみてください。

私は病院受診、治療開始まで産後2年かかりました。
幸いこの間、私は痛みなどの症状が出ることはほとんどありませんでしたが、急激に悪化することもあるようですので、違和感に気が付いた方は早めに病院を受診してくださいね。

多胎育児は本当に大変で、病院受診の時間を取ることもままなりませんが、是非ご自分の身体も大事にしてください。
お読みいただき、ありがとうございました。

参考:入院~手術~退院のスケジュール

  • 1日目 土曜日 入院
    手術前日が日曜日で入院手続き不可だったため、本来なら手術前日入院のはずが1日早く入院することに。麻酔科の看護師さんの問診。
  • 2日目 日曜日 手術前日
    コロナの影響で外泊不可になったためのんびり過ごす。おへそ周りの手術のため、おへその消毒と必要な箇所の剃毛。この日の夕食を最後に絶食。21時以降は水分補給も禁止。
  • 2日目 月曜日 手術
    朝一番の手術で9時に手術室へ。結局16時半までかかり、かかった時間は7時間半!
  • 3日目 火曜日 術後1日目
    絶食のまま起きて歩く練習が辛かった。指定のコースの途中で立ち眩みを起こし、車椅子で病室に戻される。昼食から再開し、その後は体調良好!
  • 4日目 水曜日 術後2日目
    ドレーン(お腹に留置している管)からまだ出血があるとのことで翌日の退院を目指していたが持ち越しに。
  • 5日目 木曜日 術後3日目
    やっと経過良好の判断ですべての管が外れ、翌日退院可能に!
  • 6日目 金曜日 退院
    (計6日間。病院の休日の兼ね合いで前々日入院となったため、実質5日間でした。)
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