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上の子だって頑張ってる!【多胎児の兄姉の苦労】

「多胎育児は大変」とはよく聞くし、SNSでは多胎ママやパパ、多胎児を養育する当時者の声もたくさんあがっていますね。
一方で、見過ごされがちなのが多胎児の〝きょうだい〟の苦労です。

この記事を読んで下さってる方の中には、多胎児に加えて兄弟姉妹のいるご家庭も多いと思います。また、双子の次の子を考えている方もいるかもしれません。

今回は双子・多胎児の兄弟に焦点をあててみたいと思います。

あらすじ

上の子がいて、多胎児を妊娠

これまでは親の愛情を一身にあびて育てられていた子どもに弟や妹ができるのは一大事です。その新たな到来者が多胎児となると、事態はますます重大!
多胎妊娠の母親は通常より長く入院することが多く、その間、上の子と離れることになります。弟や妹を持つには過酷なスタートで、生まれる前から、母親を奪われた気持ちになってしまいます。
出産後も、大人たちの関心は新しくやってきた赤ちゃんたちへ向けられます。それまで家族の中心だった子どもにとって、この急激な変化についていくのが大変なことです。

まだまだ続く、上の子の苦労

突然、複数の弟妹が出現して、疲弊した親、その家庭環境に適応するのは子どもにとっても一苦労です。腕は2本しかないので、双子と手をつないだら、もうお母さんの手はいっぱいです。色々な場面で親の手が行き届かず、兄姉は良くも悪くも自分のことは自分でやらなくてはならず、自立を余儀なくなされます。同じ年の子以上にやっていても、怒られたり、我慢することもいっぱいあります。
また、多胎児たちと一緒にいると、親だけでなく、友人や近所の人の関心も多胎児の方へ向けれらます。学校でも多胎児は目立つもので、「双子のお兄ちゃん」などと認識されて、もっと自分を見てほしいという悩みも出てきます。
いつも頑張っている多胎児のお兄ちゃん、お姉ちゃんにどんな配慮ができるでしょうか?

多胎児の妹や弟たちがやってきたら

新しい赤ちゃんが生まれても自分は相変わらず家族に大切にされていることを伝えるにはどうしたらいいでしょうか?

絵本を利用し
お兄ちゃん、お姉ちゃんになる準備

上の子にかける時間は減りますが、ママが嫌いになったわけではなく、お兄さん、お姉さんになったねと納得してもらうように時間をかけて、生まれる前から心の準備しておくことが大切です。
絵本などを使って、赤ちゃんが生まれて、お兄ちゃんになることを伝えるのも一つの手です。

ちょっとだけ

福音館書店
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弟が生まれてお姉ちゃんになった上の子が、自分でやろうと頑張りつつも、やっぱり甘えたくなってしまう気持ち、でもママの愛情も確かめられるような絵本です。

あかちゃんてね

著:ひろ子, 星川, 著:治雄, 星川
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赤ちゃんが生まれてからの一年間をお姉ちゃん目線で綴った写真絵本。お姉ちゃんとしての葛藤もそのままの気持ちが書いてあるので、産前に親御さんと一緒に読むと良いかもしれません。

ママと一緒に赤ちゃんを世話する側という自信

また、年齢にもよりますが、自分もママを助けて赤ちゃんの世話をする側だという自信も大切です。お母さんに頼られて協力していることを自覚させることで、赤ちゃん返りがマイルドになるようです。

手をかける以外の愛情表現を試してみる

手はかけられないけど「ママがウインクをしたら、『○○(兄姉)ちゃんのことが、大好き』って意味だよ。みんなには秘密ね」と、上の子とママだけの特別な愛情表現を作るのも良いかもしれません。

上の子の年齢

どれだけ、お手伝いできるか、したがっているかは、年齢差や性格などにもよります。
8歳ぐらいになっていれば喜んで色々と手伝ってくれることが多いようです。
3〜5歳は急に哺乳瓶やおっぱいをほしがる、親と一緒に寝たがる、妹や弟をたたいたりいじわるする、お漏らしするなど、赤ちゃん返りがみられることがしばしばあります。上の子が十分に大きくなったと思ったのに、双子をつれて帰ると赤ちゃんが3人になったように感じることも。
年子の場合は、まだ自分が我慢することが理解できず、受け入れることができません。

上の子への配慮

多胎児とその兄弟の育児は大変で疲弊もしますが、どんなに短い時間でもいいので上の子との時間をつくり、一瞬でもいいのでギューっとハグするするだけで、上の子だけではなく、お母さんの気持ちにもプラスになります。
そして、多胎児中心ではない部分で、上の子のことをねぎらってあげて下さい。「双子ちゃんの面倒みてくれてありがとう。ママ嬉しかったよ。」と伝えるのも大事ですが、「お兄ちゃんの優しいところがママは大好き」など、上の子自身の何かも言葉で褒めてあげて下さい。

手伝ってもらう人に誰をみてもう?

赤ちゃんたちを見てくれる人がいれば、上の子ども過ごす時間がとれます。たとえ買い物だけであったとしても、多胎児の上の子にとってお母さんと手をつないで家から出られるのは至福の時になるかもしれません。
上の子の面倒をみてくる人がいるのも心強いですね。思い切って、祖父母や親戚、友だちに上の子どもだけ預けて、特別なことをしなくとも、近所の公園、スーパー、外食などの普通のお出かけをしてもらうのも、特別な時間になると思います。

多胎児の弟や妹は天使のよう?!

双子の後に生まれた子は多くの点で優遇されています。両親は前の多胎児の経験からすれば何もかも楽だと感じるので、天使のようだとか、赤ちゃんの1人の鳴き声なんて小鳥のさえずりと言う人も。お兄ちゃん、お姉ちゃんになった多胎児たちも、親の注意が分散されるのに慣れているため、下の子への嫉妬や赤ちゃん返りの問題はマイルドになるようです。

参考文献
エリザベス・ブライアン著(1992)『ふたご・みつごの発育と育て方』(ツインマザースクラブ訳)ビネルバ出版
レーネ・ロノウ著(1991)『ふたごの妊娠・出産・育児』(加藤則子監修、福井信子訳)ビネルバ出版

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この記事を書いた人

双子ちゃん、三つ子ちゃん、四つ子ちゃん…
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