三つ子品胎のTTTS治療手術体験記経験談

品胎・三つ子【TTTS】レーザー治療体験記

多胎妊娠特有のリスクの一つが双胎間輸血症候群(通称:TTTS)。
ここでは、三つ子妊娠中にTTTSのレーザー手術(FLP血液凝固術)を受けた体験記をご紹介しています。

品胎(三つ子)のTTTSが発覚した経緯

双胎間輸血症候群(TTTS)発症したのは妊娠5ヶ月の頃でした。

いつも通り妊婦健診に行くと「羊水差がでてきた」といわれ、1週間後に再受診することになりました。
翌週、妊婦健診に行くと胎盤を共有するAちゃん・Bちゃんの羊水差が大きくなり、エコーで見るAちゃんの部屋の羊水がほとんどなく、真空パック状態になっていました。

双胎間輸血症候群の進行
【TTTSの進行】真空パック状態(右側)

その時医師から「双胎間輸血症候群」だと告げられました。
手術で治療できるが、手術を受けられる病院が限られており、近くて 東京・静岡・仙台 と言われました。
アクセスの良さから東京を希望しました。

さらに、手術をするためには双子それぞれの羊水量(羊水深度)が基準に達する必要があります。TTTSについて詳しくはこちら
この時点で、供血児(きょうけつじ)と呼ばれる、羊水がほとんどなくなってしまったBちゃんの方は手術の基準に達していましたが、受血児(じゅけつじ)と呼ばれる羊水が多くなってきていたAちゃんの羊水量が基準を満たしていませんでした。
基準に至るまでは通院していた群馬県内の病院に入院することになりました。

【TTTS】をもっと詳しく

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双胎間輸血症候群TTTSとは

三つ子以上の場合「FLP手術が受けられない」と思っている産科医もいるそうです。
私の場合はスムーズに案内されましたが、品胎だから受けられないということはないです。

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手術の基準値に至るまで県内で入院

入院中は毎朝エコーで2人の羊水差をチェックしていました。
私の場合は、羊水の多いAちゃん(受血児)にむくみ・腹水・心臓弁の逆流がみられていました。
3DエコーでAちゃんのむくみの様子を確認した時には、とてもむくんでいて(ドラゴンボールの魔神ブーを連想してしまうほど)、「手術の前に死んでしまわないか」「本当に助けられるのか…」と不安でたまらず、毎晩泣いていました。

入院中は上の娘と面会ができないことも、つらかったです。
娘も、体調を崩しやすいタイプではなかったのですが、私の入院中に発熱したと聞き、娘にも負担をかけてしまっているな…と感じました。

精神的にも、とてもつらかった日々。
やりようのない不安や、つらさについて、夫や母、助産師さんが耳を傾けて聞いてくれることに救われていました。

母体の自覚症状としては、全身がむくみ、お腹の張りが強かったです。

東京のFLP手術ができる病院へ転院

入院してから2週間で、2人の羊水差が手術の基準に達しました。
その日のうちに東京の成育医療センターに転院。

同じ県内で転院する場合は救急車で移動できるそうですが、県をまたぐ移動はできないとのこと。
急遽、夫に仕事を切り上げてもらい、車で東京に移動しました。

その日の午後に東京の成育医療センターに入院し、次の日の午前中に手術を行うことになりました。

TTTSを発症してからは「早く手術を受けたい」→「手術を受けられれば安心」と感じていました。しかし、成育医療センターで手術後のリスクについても説明を受けて、不安は続きました。

FLP血液凝固術のリスクとして、術後に血流の流れが急に変わることにAちゃん・Bちゃんが対応できるか、ということを説明されました。
血液を多く受けていたAちゃん(受血児)は血流が少なくなり、Bちゃん(供血児)は血流が多くなります。その変化に身体が対応できない場合には、障がいが残ったり、最悪死に至る場合もあると説明されました。ほかにも、Aちゃん(受血児)の心臓に障がいが残る可能性があるということも説明を受けました。

(具体的にどのような障がいが残るかは、あまり考えたくなく覚えていません。「とにかく子どもたちの生命力を信じる!」と祈るような思いでした)

入院し、翌日すぐに手術という流れだったので、とても慌ただしい一日でした。

【手術当日】FLP血液凝固術

入院の翌日。成育医療センターの胎児科の先生方が全員立ち会いのもと、手術が行なわれました。

半身麻酔(脊椎麻酔)だったので、本来術中の意識はあるはずでした。
しかし、麻酔により身体の力が抜けて、いつも以上にお腹の重さがズシンと神経を圧迫。血中酸素も薄くなり、私は意識が朦朧としてしまいました。

手術後張り止めの点滴をしたおかげか、寝ている間にはお腹の張りを感じませんでしたが、動けるようになってからは再び強いお腹の張りを感じるようになりました。

術後の母体は羊水が少なくなったことで、お腹も軽くなりました。しかし、その後すぐお腹が張るようになり、軽さを感じることができたのは束の間でした。

術後、赤ちゃんたちの羊水量は均衡になりましたが、なかなか受血児Aちゃんのむくみ・腹水・心臓弁の逆流がなくならず、Aちゃんの様子はこれからも注視いていくことになりました。

急な転院・手術だったので致し方ないと思いますが、振り返ってみて、術後の流れについては、事前にもっと詳しく説明を聞いておきたかったと感じています。

成育医療センターを退院→自宅へ

妊娠7ヶ月に入った頃、成育医療センターを退院し、自宅安静がはじまりました。

自宅にいる間は、特に絶対安静などの指示は出ておらず無理なく過ごすという感じでした。
私の場合、お腹の張りに加え恥骨痛もつらかったので、ほとんど横になって過ごしていました。

2週間ちょっとで、再び県内の病院での管理入院がはじまりました。

私の場合、もともと寝ているときの血中酸素濃度の値が低かったのですが、だんだん昼間のうたた寝でも酸素濃度が下がるようになり、30週辺りで帝王切開する話がではじめました。

夫の予定も加味して、31週6日の日に帝王切開しようと決まりました。
出産予定日が決まった時には「お腹の張り・恥骨の痛み・起きていても横になっていてもつらい状況から抜け出せる!」と正直、安堵する気持ちもありました。
一方で、私の都合で、早産になってしまうという罪悪感も感じました。

Aちゃんの症状が改善!

出産予定日を決めた後、自然とAちゃんの症状が改善しはじめました。

Aちゃんが「お腹に居られる時間はあと少し」と気づいて、「外の世界で負担が少ないように症状を少しでも改善しなきゃ」と頑張ってくれているのかなと、温かい気持ちになりました。

出産

産後は、3人とも未熟児だったためNICUに入院することになりました。

AちゃんのMRI検査で、脳に空洞があることがわかり下半身麻痺などの可能性があるといわれドキッとしました。
現在、発達は他の2人より少し遅めではあるものの、歩いたりできています。

受血児だったために、心臓に負担がかって不安もあったので、出産後しばらくは半年に一回心電図と心エコーの検査を受けていました。2歳の時に、心臓弁を広げる手術をしたので、術後1年間は、三ヶ月後+半年という流れで通院し、今は1年に1回通院しています。

現在の様子と、当時を振り返ってみて

お腹にいる時も、ちょこちょこ食べるようにしていたのですが、それでも足りなかったのか…3人とも生まれてからはびっくりするくらい、母乳もミルクもたくさん飲みました。
ごはんもたくさん食べて、周りの子よりも大きく育っています。
Aちゃんも、2人を追いながら成長していて、切磋琢磨している3人が微笑ましいです。

妊娠中、身体は思うように動かせないので一日の流れは何もできずに暇でした。
しかし、振り返ると、出来事が多くバタバタで、予想以上に大変でした。

なかなか経験できない妊娠生活を送ったおかげで、出産前と後では自分の性格も大きく変わった気がします。
こんな体験をさせてくれた3人に、本当に感謝です。

これから手術の方へメッセージ

当時の私は、本当に不安だらけで、とにかく赤ちゃんたちの生命力を信じることしかできませんでした。
考えれば考えるほど、不安になると思いますが「なるようにしかならない」と気持ちをラクにすることも必要だと思います。また、話をしたり、話を聞くことで軽減される不安もありました。医師にも「遠慮せずに、不安なことをすぐ聞く」のは凄く大事です。

本記事は読者の方へのインタビューを基に編集部が作成致しました。〝多胎育児の当時者から当時者へ〟の理念の基、実際にご経験された方のメッセージをお伝えしております。
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