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正しく理解して防ぎたい【双子依存】

「双子依存」をご存知ですか?
多胎児のお子様がなりうる依存症の1つで、(子ども時代だけでなく、大人になってからも)1人でいると不安になったり、もう1人に恋人ができたときに嫉妬したりと悩み、どこかで生きづらさの壁に突き当たってしまいます。
なかには、双子と離れられずに深刻なトラウマを引き起こす例も少なからずあるようです。

あらすじ

正しく理解して防ぎたい〝双子依存〟

自分を知る発達過程

発達心理学によると、私たちは自分と誰かが違うことをはじめから分かっているわけではなく、成長とともにゆっくりと理解していきます。
生まれたばかりの赤ちゃんには自分と世界の区別がありません。
色々なものを舐めて確かめるようになり、手があることに気づき、ものに触り、自分と周りの世界との区別がわかるようになってきます。
生後6ヶ月ぐらいから人見知りがはじまってきますが、それは自分と他人の違いわ分かるようになってきているから。
2〜3歳のイヤイヤ期で大変な思いをされている多胎ママも多いと思いますが、この頃の子どもたちは、世界が自分を中心に回っていると考えていて、思い通りにいかないと泣き叫んでいますよね。それがだんだんと自分と周囲の世界を理解していき、社会性を身につけていきます。
思春期になると個人差はありますが、私って何者?なんてアイデンティティの危機を迎えて悩んだりしながら、自立した大人に成長していきます。

自分のことを話すときにIではなくWeと言っていた…

自分と周囲の世界を区別しながら社会性を身につけていく発達段階において、双子が常に同じようにセットで育てられると、自分ともう一人との境界が曖昧になってしまい、双子依存を引き起こすことが懸念されています。
この依存関係は一卵性双生児により顕著であるようです。
当の双子は個人として扱われてたいと思う一方で、双子は2人で1つの幻想に安住して、個人であるがゆえの痛みや孤独感を回避している面もあるようです。そして、社会もそれがあたかも仲のいい良い双子と思いがちです。
日常的に一緒に育ってきた双子が、もう1人と自分が違う個人だとアイデンティティを形成するのは簡単なことではありません。
自分と他人の区別がつくようになってくる生後6−10ヶ月ぐらいになると、双子たちはお互いを認識しはじめます。幼児期であったとしても、親が双子を1つのセットとして接していると、各個人が自分を自分だと認識していく発達の妨げになるようです。

双子依存≠双子の絆

以前、双子の絆が寿命を延ばすことを示した研究を紹介しましたが、個々の自立を促すことは双子の絆を弱めることではありません
双子が依存関係でつながっていると、1人でいると不安になったり、もう1人に恋人ができたときに嫉妬したりと悩み、どこかで生きづらさの壁に突き当たってしまいます。なかには、双子と離れられずに深刻なトラウマを引き起こす例も少なからずあるようです。個々人が自立している方が、生涯にわたって双子の絆が強くなるのです。

どうする双子育児?

双子のカウンセリングも行なっている、ボストン大学院の心理学者Lynn Perlman博士は、多胎の親は努めて子どもたちを個々の人格としてそれぞれ接する必要があると主張しています。
お揃いの服を着させたり、1つの誕生日プレゼントをシェアさせたり、常に一緒に遊んだりもよくないとか…。
そうは言っても、育てている多胎ママの体は1つ。経済的、物理的な理由で1つのものを共有させたり、一緒に面倒みることにはなりますよね。
せっかく双子に生まれたのだから、この可愛さを存分に生かした双子コーデだって楽しみたい
個々の自立心を育てるのは大切ですが、それは多胎ママの負担ではなく育児の楽しみであるべきだと思うのです。
子どもたちの健全な心の発育を願うなら、多胎ママが笑っていられるのが1番。
双子だとしても性格や興味が違うことは結構ありますよね。それぞれの好きなこと、やりたいことを個々に聞く耳をもつだけでもだいぶ違うのではないでしょうか。
双子・多胎児を育てる時に気をつけたいエチケットはこちらを参考にして下さい。

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